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被災地での話を聞きました

5月12日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」。
今回は特別版でお送りしました。ゴールデンウィークに石巻市港小学校へボランティアで行ってきた NPO法人 ウィズアス 代表の鞍本長利さんをゲストとしてお迎えしました。

●現地へ赴く
 鞍本さんは宮城県石巻市の港小学校に行き、ボランティアをしました。出発前、現地でボランティアしてきた仲間に聞いたところ、被災地にはぬかるんでいる道が多いため長靴を届けてあげれば、と聞いてたくさんの長靴を持っていったそうです。
 車しか移動手段がなく、互いに譲り合いをしながら現地を見てきたそうです。

●被災地の状況
 港小学校には石巻市の職員がついているのですが、毎日別の職員に替わっていることが問題だ、とおっしゃっていました。連携を深め、つながりを強めていくためにも考えて配置していかなければならないですね。
 現在避難所に登録されている人にしか物資が届かず、車の中で生活している人や、既に自宅に戻り生活している人は食糧が足りない状況になっています。
 また食事に関しては「現在震災から2ヶ月と時間が経っていることから、これからは各々の食文化に応じた支援をしていかなければならない」と鞍本さん。食事の支援はどうしても揚げ物やハンバーグなど日持ちがよいものになりがちで、高齢者には満足に食べられない状況になっていたそうです。かつおぶしや刺身など、食文化にあったものをこれから提供してかなければなりませんね。
 「これからだんだん日常に近づいていく。だからこそ、一人一人のニーズに答えていかなければならない」と語っていました。
 障がい者の現状にも触れていました。現在ケアに必要な物資が減っており、劣悪な環境で生活しているようです。高齢者を含め特に障がい者には、、環境に気をつけなければいけない、とおっしゃっていました。

●これからボランティアで東北へ行く人たちへ
 「自分の意見や考えを押し付けないでほしい」鞍本さん。
 「やりたい」という気持ちだけではいけない。被災者に対して全てをしてあげるのではなく、被災者にできることは自身でできるように支援するようにしてほしい、とおっしゃっていました。

FMわぃわぃボランティアスタッフ 村上

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