スポーツを通して皆元気になろう!

 1月27日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」。
 「より子のちょっと言わせてもらいます!」では知的障がい者が警察から誘導尋問を受け、勝手に証書を作られた事件を取り上げました。障がいの有無関係なく、取調室という特殊な環境の中で取り調べを受けたら誰でもパニックになる。特に障がい者だと伝えたいことがうまく伝えられないかもしれない。だからこそその人の意思を安易に決めつけることはしてはいけないし、もっと容疑者に対して供述しやすくするための補助をつけるべきだ、とおっしゃっていました。
また障がいでヘルパーがつく時間が決まっていることにも触れ、会話できる人もいれば、うまく会話できない人もいる。会話できても自身の思いを伝えることがうまくできない人もいる。もっと一人一人に合ったサービスを提供しなければならない、と熱く語っていました。

 「でかけてみませんか、情報局」では子ども向けイベント「五感発見!くらやみ探検 パート3」を紹介しました。国立民族学博物館の広瀬浩二郎さんが講師となり、暗闇の中で手さぐりゲームや運動をするようです。大阪府扇町にある キッズプラザ大阪 にて1月29日(土)に二回に分けて開催されます。ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

 「WING KOBE声のトゥモロー」では前々回と同様、学生時代の通学鞄の話をしました。特に小学生の時はランドセルを背負って学校に行きたいと思う人が多いようですが、ランドセルの横にかけた給食袋を取る時など困ってしまいます。また重くて後ろに転びやすくなるので斜めがけのショルダーバックに変えることもあるそうです。しかし最近、障がい者向けのオーダーメイドランドセルも発売されているようです。できるだけ軽いように作られ、後ろに転びやすくなるのを防止しているそうです。ランドセルの色も今までに比べ多様化し、一人一人に合ったランドセル作りが進んでいるそうです。

 「より子のあーぢゃ、こーぢゃ。。」ではスポーツの話を取り上げました。先日行われたサッカーアジアカップ日韓戦、日本中が盛り上がりました。スポーツバーや居酒屋で知らない人同士、スポーツを通じて盛り上がるのは本当に良いことだとおっしゃっていました。こうやって盛り上がることで経済効果もあるし来年には神戸の一大イベント、神戸マラソンもある。こういう所から元気になっていければ、とおっしゃっていました。

 スポーツの話は本当に盛り上がりました!スポーツはあらゆる世代が繋がる話題の一つ。スポーツを通じて、様々な人が繋がって世の中がもっと元気になっていけば良いですね。

FMわぃわぃボランティアスタッフ 村上

泰三さんがカンボジアの旅行で見てきたもの

 1月13日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」。
 「より子のちょっと言わせてもらいます!」では阪神・淡路大震災について取り上げました。来週の月曜、1月17日で震災から16年を迎えます。行政が撤退した今でも各地で行われている震災慰霊祭。震災のことを取り上げなくてもよい、なんていう区切りなど無い。ずっとこの震災という事実を、命について考えるきっかけとなるからこそ伝えていかなければならない、と慰霊祭の重要性について熱く語っておられました。復興したと一般にいわれている現在の神戸の街並みは果たして復興できたと言えるのか、表面部分ばかりが復興されていて、被災者の心や、街自体の中身は完全に復興したと言えるのか、とおっしゃっていました。特に震災を経験して「情報弱者」である人々のことを考えるようになった。そのためにもこの番組から情報を発信していきたい、とのことでした。

 「でかけてみませんか、情報局」では震災の日の前日、1月16日に行われる「1.16 みんなの日~元気を未来に~」を取り上げました。このイベントでの注目アーティストは、アコースティックライブを行う「作人(さくと)」さんです。彼は小学4年生の時に被災し、姉を亡くし、同時に家も失ってしまいます。現在音楽を通じて神戸に恩返しがしたい、と「作人の音がえしプロジェクト」を行っているアーティストです。イベントは1月16日 10:30~15:00まで、みなとのもり公園(神戸震災復興記念公園)にて行われます。是非いらしてほっこりしてはいかがでしょうか?

 「WING KOBE声のトゥモロー」では学生時代の制服について取り上げました。 WING KOBE には小学校、中学校は普通校で高校から特別支援学校に通った人や、小学校から特別支援学校に通っていた人など様々な学生時代を送ってきた人がいます。その中で問題となるのは制服。制服を着ているとトイレや着替えに不便とのこと。体育がある日は制服でなく体操服で通学した人や、入学式や卒業式以外はやはり体操服で登校している人など様々な学生生活の話をしていただきました。制服でも大きめのズボンを購入して裾上げを保護者にしてもらったり、ひだありのスカートであれば制服と同じ布地を購入し、ひだなしのスカートを作って対応したりと、様々な工夫をしているようでした。

 「より子のあーぢゃ、こーぢゃ。。」ではカンボジアへ旅行に行った話を泰三さんにしていただきました。カンボジアではゴミ山で生活費を稼ぎ生活する子どもたちや、田舎に暮らす子どもたちと会ってきたようです。言葉が通じないと思いきや表情だけでコミュニケーションがとれたようで、笑顔があればコミュニケーションはいらない、とおっしゃっていました。特に表情の豊かさには感じるところがあったようで、カンボジアにはものや金が少ないのかもしれないけど、心は豊かだ。日本はものが氾濫しすぎていて、そのせいか心が貧乏になっている、とおっしゃっていました。

 今回も盛りだくさんの内容でお届けしました。特にカンボジアの話は考えさせられました。欲しいものを得ることばかりに腐心して、心の豊かさを失ってしまわないように生きていかなければなりませんね。ところで最近FAXでのリクエストやお便りが増えてきました。どしどしリクエストやお便りお待ちしています!

FMわぃわぃボランティアスタッフ 村上

障害者差別禁止条例制定のために活動している楠本さん、井奥さん、嶋本さんをお迎えして

12月2日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」で自立生活センターリングリングピアカウンセラーの楠本さん、生活支援センタービスケットの井奥さん、障害者差別禁止条例作成に尽力していらっしゃる嶋本さんをお迎えしました。

自立生活センターリングリングと生活支援センタービスケットは、ピアカウンセリング(役割を交替しながら、お互いに話を聞きあうカウンセリング)や自立した生活を送るための自立生活プログラム、障がい者主知の介助・派遣を行っています。ここでいう自立とは、「自分のことを自分で決める」ことであり、身体的な自立はヘルパーに任せつつ、自身は食べたいものを食べるなど自らの思いに沿って生活することを目的に活動していらっしゃいます。

障がい者自立の壁として、親や教師からの抑圧がある、と井奥さんはおっしゃっていました。中嶋さんは事業所で都合が悪いことを言うと契約を切られたり、ヘルパーからやりたいことを我慢させられたりするなど今までで体験した辛いできごとを話されていました。

そのような壁をなくし障がい者が自立していくために、国連では障害者の権利条約が作られました。しかし、日本の制度・体制が条例と合っていない状態であり、日本はいまだ批准をしていません。現在既に存在する法律の改正などの運動を行っているそうですが、地方に住んでいる人間として、条例の制定に尽力している、と楠本さん。国連の障害者の権利条約の内容を汲み取り、かつその地方に合わせた条例作りをおこなっているそうです。既に北海道と千葉県では制定されており、沖縄県、熊本県、愛知県、大阪府でも制定に向けて活動が進みつつあるそうです。兵庫県ではかつて福祉のまちづくり条例が制定され、それが全国に広がってバリアフリー新法の制定に繋がったことがあり、今回も兵庫県で条例が制定できるように兵庫県の各地でワークショップも行っており、差別の事例をまとめているとおっしゃっていました。

日本身体障害者団体連合会常務理事・事務局長である森祐司さんの講演会が12月23日(祝・木)13時半~16時40分まで、兵庫県民会館 パルテホール(11階)にて開催されます。国連の障害者の権利条約策定に尽力された方です。兵庫県の障がい者団体の方や関係者に是非来ていただきたい、とおっしゃっていました。興味のある方は是非参加されてみてはいかがでしょうか。

また、NPO法人ネットワークながた と NPO法人拓人こうべが「もちつき&望年会2010」を開催します。12月12日(日)10時半から14時まで、NPO法人ネットワークながた1階にて行います。アルコール類やジュース類は用意していないので、各自で持ってくるようにしてください、とのことでした。

障がい者と健常者が共生できる社会、それぞれが住みよいと思える社会が実現できたら本当に良いですよね。そのためにも、条約制定の運動を私も応援していきたいと思います。

FMわぃわぃボランティアスタッフ 村上

介護支援サービスの更新作業が、こんなにも大変だったなんて…。

11月11日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」。
「より子のちょっと言わせてもらいます!」ではより子さんが先日介護支援サービスの更新確認を受けた際の話をしました。支援サービスの確認は結構大変で、「寝返りをうてるか」「片足で立てるか」など動作ができるかどうかを聞くだけで、「どのようなサービスを希望するか」など障がい者の声や希望が聞かれることがないそうです。しかもこの更新確認は毎年あるとのこと。もう少し良いやり方があるのではないか、とより子さん。支援センターの方々には現状を自治体や国に伝えようとする心意気が必要だし、自治体や国側もサービス利用者の声を聞こうとする試みをもっと作るべきだとおっしゃっていました。

「でかけてみませんか、情報局」では映画『その街のこども 劇場版』を紹介しました。2010年1月17日に阪神・淡路大震災から15年ということで放送されたNHKのドラマが未公開場面も追加して映画として公開されます。11月20日(土)よりシネ・リーブル神戸シネ・リーブル梅田ほか関西の映画館にて先行ロードショーとなります。ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?

「WING KOBEの声のトゥモロー」では突然電動車椅子が壊れたら、という話をしました。タイヤの磨り減りや電気系統の不調で壊れた場合、自治体の障害福祉課に申請すると負担額が軽減されるそうです。特にこういった故障は出先で起こると心配ですよね。行動範囲が狭くなったりしないように、修理業者との連携をしっかりしておくと安心だとおっしゃっていました。

「より子のあーぢゃ、こーぢゃ。。」ではインターネットで流れる情報について取り上げました。中国漁船衝突の映像流出事件、なんと神戸の海上保安官が自供しました。現在捜査、取調べ中ですが、どこで配信したかというのはこんなにすぐに分かるものなのか、とより子さんは驚いていました。インターネットはとても便利ではあるけれど使い方によっていわれのない情報なども発信されてしまう、このことは非常に問題だとおっしゃっていました。

今回の放送を聞いていて、情報の良し悪しも選ばなければなりませんし、インターネット自体の使い方もよく考えなければならないと思いました。便利なものがでてくる程、問題は出てくるものなので注意しなければなりませんね。

FMわぃわぃボランティアスタッフ 村上

「小規模作業所新商品開発実行委員会」今北さんと東条さんをお迎えして

11月4日の「ふれてあれこれ好奇心アイtoアイズ」では 小規模作業所新商品開発実行委員会 の今北さんと東条さんをお迎えしました。

「小規模作業所新商品開発実行委員会」とは、障がい者が作っている商品だから買ってもらうのではなく「良い商品だから買ってもらえる」ことを目指し、神戸市内の作業所のスタッフが集まって商品開発をする団体です。スタッフは約20名で、現在11箇所の作業所が参加しています。どんなものを作っていこうかと最初から考えていくこともあれば、それぞれの作業所で作った商品に対して指摘やアドバイスをもらい、質を高めていくこともしています。

今北さんの作業所では紙粘土で作る季節に応じたタペストリー、例えばハロウィーンの時期にはかぼちゃのタペストリーなどを作っています。東条さんの作業所ではエコバックを始め布系の商品を作って販売しています。
商品に関しては、できるだけバリエーションを揃えることに気をつけている、と今北さん。売れると思っていたものが売れなかったり、売れる訳ないと思っていたものがたくさん売れたり、なかなか予想はつきにくいそうです。しかしもちろん、作った商品が売れていく喜びはたくさんある、とおっしゃっていました。

また、百円均一ショップと作業所の商品を比較されることが辛いそうです。百均ショップで売られている商品には確かに質が高いものもあります。百均も良いが、私たちの手の込んだ、こだわりが詰まった商品をぜひ見てほしい。しかしこだわりすぎると工賃をあげることができないので、その間をとるのが難しいとおっしゃっていました。

今北さん、東条さんの将来の夢、希望は、作った商品が一般流通に乗るような市販のものと変わらない商品を作りたいということと、もっと工賃を上げて作業所のメンバーや委員会のメンバーで楽しく旅行に行きたいということでした。工賃を上げるのにとても苦労してるようですが、頑張ってください!!

最後に告知です。11月14日に若松公園(鉄人広場)で開催されるイベント、「一七市拡大版 2010」にて新商品開発事業の百回記念でオリジナルブランド「神戸ハンドメイドコレクション 杜(もり)」の発表会を行います。フリンジの位置や色使いなど細部までこだわった商品の数々。商品の内容は行ってみてからのお楽しみに、ということでした。
「一七市拡大版 2010」は10時~15時まで、小規模作業所の商品の販売や見本市、小学生による沖縄のエイサー、「一七市」の歩みについての掲示スペースなどたくさんのイベントがあります。泰三さんのおすすめは宝探し、とのことでした。家族皆さんで楽しめる内容となっています。皆さん是非行ってみてくださいね!!

FMわぃわぃボランティアスタッフ 村上

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