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JICA関西の事業担当者が事業視察でムラピ山に

インドネシアでのJICA草の根技術協力事業「官民協働によるコミュニティラジオを活用した防災力強化事業」の開始にあたり、JICA関西国際センター市民参加協力課で当該事業を担当している大久保信寛さんが2017年8月24日から8月31日まで、FMわぃわぃが活動拠点を構える中部ジャワ州に事業視察のために来られました。

インドネシアでの事業パートナーのインドネシア・コミュニティラジオ協会、コンバイン・リソース・インスティチューション、アトマジャヤ大学ジョグジャカル校コミュニケーション学部の代表者や事業担当者と事業実施に関する打ち合わせ行うとともに、今回の事業対象地域の一つである中部ジャワ州ボヨラリ県の防災局、ムラピ山麓のコミュニティラジオ局や復興住宅などを訪れ、行政職員や住民達とも積極的に意見交換を行いました。

大久保さんは、2006年5月の中部ジャワ地震の後に、ジョグジャカルタを拠点に住宅再建の活動に数ヶ月間、従事されていた経験をお持ちで、インドネシアはとても馴染み深い地域のようでした。レレ・ゴレンと呼ばれるナマズの素揚げがお好きで、中部ジャワに滞在中、何度か堪能されていました。

大久保さん、神戸から中部ジャワにいらしていただきまして、誠にありがとうございました。一緒に事業地域を回ることができ、新たな発見もたくさんありました。


写真1:ボヨラリ県防災局職員、ボヨラリ防災フォーラムのメンバーらと


写真2:ムラピ山のコミュニティラジオ局Lintas Merapi FMのスタジオで
(左が大久保信寛さん、右がLintas Merapi FM代表のSukimanさん)

インドネシアでJICA草の根技術協力事業「官民協働によるコミュニティラジオを活用した防災力強化事業」がスタート

FMわぃわぃは、2017年7月から2021年7月までの4年間、インドネシア共和国において、独立行政法人国際協力機構(JICA)の草の根技術協力事業として採択された「官民協働によるコミュニティラジオを活用した防災力強化事業」を実施します。インドネシア・コミュニティラジオ協会、NGOのコンバイン・リソース・インスティチューション、アトマジャヤ大学ジョグジャカル校コミュニケーション学部の現地の三つの組織と協働で事業に取り組みます。

FMわぃわぃは、2012年10月から2016年3月にかけて、インドネシアで「ジャワ島中部メラピ山周辺村落におけるコミュニティ防災力向上」というJICAの草の根技術協力事業を実施しました。そのため、この度の事業はエフエムわいわいがインドネシアにおいて行う二度目の複数年事業となります。FMわぃわぃがこれまでの活動を通して蓄積してきた知見、経験、様々な人々や団体などとの繋がりを基に、インドネシアにおいて防災・減災の輪を広げる一助になることを目指します。

この度の事業は、(1) ジャワ島東部クルード山(ケルート山)、(2) ジャワ島中部ムラピ山(メラピ山)、(3) スマトラ島北部シナブン山、という三つの活火山の近くにある村々を中心に行われます。これらの三つの火山はいずれも2010年以降に大規模な噴火とそれに伴う二次災害を引き起こしています。事業実施地の村々は過去に被災しただけでなく、今現在も二次災害の再発や再噴火の危険にさらされており、地域のコミュニティラジオ局が防災・減災の分野でできる貢献は少なくありません。FMわぃわぃはインドネシアの事業パートナーとともに、事業実施地にある八局のコミュニティラジオの防災・減災活動を支え、コミュニティラジオが防災・減災に携わる様々な団体や行政組織と連携・協働してゆくための仕組み作りに取り組みます。また、この事業には、日本とインドネシアにおいて防災・減災に携わる市民活動家や地方行政の担当者がそれぞれの知見や経験を共有するための草の根交流活動も含まれます。

事業実施地の火山の概要(ウィキペディア日本語版へのリンク)
ジャワ島東部 ケルート山 ジャワ島中部 ムラピ山 スマトラ島北部 シナブン山

(上の写真は、ジャワ島スラカルタのインドネシア・コミュニティラジオ協会事務所にて、同協会スタッフと撮影したものです。左から同協会代表のSinam Sutarnoさん、FMわぃわぃ日比野純一、同協会のHamidah Novikaさん、FMわぃわぃ中川崇)

本日は第5土曜日19時15分~20時以外は今月の再放送です。


7月29日は第5土曜日です。
第5土曜日の放送は、今月のワンコイン番組の再放送と、6時30分からの「YYjournal~長田の視点」の再放送の間は、今月の番組の再放送をお送りいたします。
また
19時15分~19時30分「長田今昔物語~千夜一夜」
19時30分~19時45分「Voice of FUKUSHIMA」
19時45分~20時00分「だるま森+えりこのデモクラティックフラワーズ」
上記3つの番組は毎週新しい番組をいつものようにお送りしております。

神戸映画資料館での「ちかくてとおい」の上映会の監督とのトークの司会に行ってきました。


この映画はぜひご覧いただきたい。
新長田駅降りて大正筋の入り口2かいにある神戸映画資料館で上映中
2017年6月30日(金)~7月11日(火)**水木休館
2011年の東日本大震災、FMわぃわぃとも非常に強いきずなで結ばれている大槌という「まち」についての想いをつづったドキュメンタリー映画。
監督は震災当時28歳であった大槌出身の若き映像作家大久保愉伊氏。
FMわぃわぃの金千秋とのトークの中で、「そのときまで大槌というまちについて、考える、深く知る、ということはなかった」という言葉。
確かにあたり前にある「実家」「ふるさと」「まち」。。。。
それを失くすという事はどういうことなのか?!
そしてその「まち」が立った6年の間にどんどんその姿を変えていくという事はどういう事なのか?!
震災2年後に生まれた姪に、2014年、自分と同じ28歳になったあなたはどんな「まち」を見ているのだろう??そして今見えている「まち」のその下に、見えない、聞こえない「まちの姿」「まちの声」があるのだということを伝えるためにこの映画は創られたのではないかと深く心打たれました。

毎週土曜日14時30分~15時「いまどきのメディアリテラシー」番外編第1回配信開始

5月13日土曜日14時半から30分までの30分間の新番組「いまどきのメディアリテラシー」

関西学院大学総合政策学部山中速人研究室ゼミ番外編として製作し配信します。


20世紀(1900年)に感覚的メディア=電気信号を使ったメディアが台頭しました。その後恐ろしい勢いで、メディアは成長し、いまやメディアなくして生活がないような状態になっています。しかしながら、果たしてわたしたちは、メディアをはたして使いこなせているのか?


1920年代、30年代メディアは恐ろしい力を発揮し、ナチ党のユダヤ人虐殺だけでなく、日本も『国』がメディアを使って人々を戦争へ戦争へと引きずり込み、それに反論を唱えることを許さない空気を作り上げたことは決して忘れてはならないことです。
その後人々がメディアを監視し、国のためにではなく、社会平和のために活用する装置であるという認識のために放送法も生まれました。なんだか日本国憲法の原理原則と同じような意味合いですね。


さてさて人間は、この1945年の大きな反省をするすると忘れるもののようです。1980年代にアメリカとイギリスで新自由主義の渦が起こり、規制緩和、経済が優先されるということから、メディアは商業路線に傾いてゆきます。様々な大きな力がメディアから発せられるようになり、それを危惧した研究者が「メディアリテラシー」=市民が情報を精査し、その真偽をよりわけ、批判的に読み解き、そしてまた自らからの発信も行う!ということを提唱しました。

今回は21世紀に入り、インターネットという想像もしなかった新たなメディアの出現とその増大していく力に対して、歴史を踏まえながら、再度メディアリテラシーの存在意義を考えていくための番組です。
**番組内参考図書は「娘とはなすメディアってなに?」改訂新版
山中速人著 現代企画室、FMわぃわぃをモデルにした架空のコミュニティラジオ局でのメディアについてのお話となっています。**