「お知らせ」カテゴリーアーカイブ

3月11日特別番組 「東日本大震災・被災者の声~希望と現実の間で~」

3月11日 日曜日12~15時は予定を変更して特別番組をお送りします。

2011年3月11日から1年間、FMわぃわぃと多言語センターFACILは
阪神大震災以来、17年間の想いを共有してきた団体、
個人の枠を超えた仲間たちと共に
数回にわたって東北地方の被災地と神戸を行き来してきました。

そこでのFMわぃわぃの仕事は、臨時災害FM放送局の立ち上げ、
被災した外国人住民に向けた外国語放送のための翻訳、
制作を中心にサポートすること。

今回の特別番組ではこの1年間の活動について報告。
共に被災地での活動に汗を流した仲間たちの声を伝えると共に
これから私たちにできること、目指すことを語ります。

またAMARC日本協議会の仲間、三条ラジオカフェでの放送
「難民ナウ!」
そして難民ナウ!TVを主宰している
宗田勝也さんにも1年間被災地での出会いをお聞きします。

岩手県で被災したペルー出身アミラ・レンヒフォさんの声を届けます
岩手県で被災し、今は石巻の仮設住宅に住む
ペルー人女性アミラ・レンヒフォさんと電話で中継し、
女性、母親、外国人、そして被災者の視点から、
この被災した国がどう映っているのか、お話を伺います。

「分断された町を取り戻したい」
─南相馬臨時災害FM局を立ち上げた理由。

福島第一原発から北へ20km圏内に位置する南相馬市にも臨時災害FM局が設立。
2012年1月14日、「コミュニティラジオが果たせる役割について」
というテーマで臨時災害FM局の方々(写真下)とワークショップが行われました。

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放射能から避難した人、残らざるを得ない人。
福島県南相馬市は「分断されてしまった町」のひとつです。
「町の人の心を一つに取り戻す」ためにコミュニティ放送を
立ち上げた人々の言葉を伝えます。

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南相馬市長 桜井勝延さん(写真)、南相馬災害FMの今野聡さんの放送局にかける思い
新潟県中越地震が発生した際に外国語放送でFMわぃわぃと共に活動した、「FMながおか」の脇屋雄介さんのメッセージもぜひお聞きください。

東北地方で活動する人たちのお話も
FM太白ディレクター高橋基さん
今回の活動でFMわぃわぃと共同して外国語災害放送に携わった宮城県仙台市 太白区のコミュニティ放送局「FMたいはく」の高橋基さん
岩手県大槌町のマスコット人形おおちゃん
岩手県大槌町で活動するNPO「まちづくり・ぐるっとおおつち」代表 小向幹雄さん

2012年FMわぃわぃ1.17震災特別番組

「1.17KOBEに灯りを in ながた」
阪神淡路大震災から今年で17年を迎えます。
今年もFMわぃわぃはこのイベントに参加し
当日は会場の模様をお伝えしながら、独自のプログラムを放送します。

今年のテーマは「震災で繋がる人と人の輪」。

起こってしまった災害からは逃れようがない。
だけど、そこに何かが生まれるとしたら、

それは「人と人の輪」ではないだろうか、
と、私たちFMわぃわぃは考えます。

今年は例年より多くの方々に会場の特設スタジオにお越しいただき、
また、インターネット電話”Skype”でつなぎ、
震災が繋ぐ人の輪をラジオ放送を通じて、リスナーや出演者に
実感していただくという試みになることと思います。

LIVE動画配信
会場からのUstreamを使ったLIVE中継もあります。
FMわぃわぃのホームページのTOPから閲覧できます。
会場に来られない方はこちらでご参加ください。

プログラムは「続き」をごらんください。

続きを読む 2012年FMわぃわぃ1.17震災特別番組

年末年始特別番組2011年12月31日「今年を振り返る」京都大学原子炉実験所小出裕章助教インタビュー2(アーカイブ)

12月31日大晦日の14時からの放送は、小出裕章助教のインタビュー総集編をお送りします。

4月の放送からほぼ7ヶ月、震災から8ヶ月が経とうとした10月31日、熊取にある京都大学の原子炉実験所に小出裕章助教を再びお訪ねし取材させていただきました。

小出さんの原子力発電所に対する考え方は、まったくぶれず、「何回インタビューされても同じ答えしかできません」ということではありました。しかし4月に小出さんが断言された、「きっと日本政府は福島の農作物、海産物に出荷規制をかけるでしょう。それは福島の農業、漁業を崩壊させることなのです」という不吉な判断は、8ヶ月という時間の経過から現実のものとなりました。
つまり小出さんが原子力に反対する根本的理由「自分がいやなことは弱い立場の人に押し付ける」それが実際に大規模に行われている現実に、以下の4つの質問をたずさえて、お伺いさせていただきました。

  • 1)福島第一原子炉の瓦礫処理についてどうかんがえてられるのか?
  • 2)ホットスポットが、東京を中心としてマスメディアの中で大きな話題になっているが、そのことに関してはいかが考えていらっしゃるか?
  • 3)神戸で出会った福島県いわき高校の高校生たちからの質問、そして神戸で福島から疎開して生活している子どもたちから貰った質問への答え
  • 4)41年間原子力発電所の廃絶を孤軍奮闘で唱えてこられた小出さんの活動に、今回の震災でいろんな人々がこの問題に気づき、今後の展開に小出さんとしては希望が持てるようになったか?

毎回真摯に、そして分かり易く的確に話される小出さんのお話を是非お聞きいただき、あなたも「希望の持てる未来社会」を創るため、ぜひ仲間となっていただきたくお願い申し上げます。

年末年始特別番組2011年12月31日「京都大学原子炉実験所小出裕章助教インタビュー1」(アーカイブ)

2011年12月31日土曜日12時からは、4月23日土曜日放送した京都大学の泉佐野熊取の原子炉実験所での小出裕章助教のインタビューをお送りします。
このインタビューは、日本に生活する言語的バリアーの有る外国人にも、原子力の基礎知識を知ってもらうことが目的。
このことを小出先生にもご理解いただき、わかりやすい日本語で解説していただきました。

原子力発電所は、福島にのみあるのではありません。
日本中に54基の原子力発電所があり、それは大消費地域にあるのではなく、消費地から遠く離れた過疎の地域に建設されているという現実を知らなくてはならないとおっしゃいました。
FMわぃわぃのある神戸も原子力発電所はなく、しかし原子力産業で経済的恩恵を受けている地域であります。
小出先生が40年間の長きに渡り、「原子力」の専門家でありながら、反対されてきた根本の理由としてあげられたのは、次のことでした。

「自分だけはよくて危険は人に押し付ける。その社会構造が許せなかったから。」と。

今回の私達の取材は、「原子力における悪者」を探り出し、そこに全責任を負わすために行ったのではありません。
震災、そして津波、、、その後にマスメディアで知った「原子力発電所の事故」
それはいままでの災害からは受けたことのない、底知れない恐ろしさを私たちに与えました。
『とうとうここまできたか』と私自身思ったのは確かです。
つまりみんな薄々その不気味な感覚、天をも恐れぬ、、という人間の貪欲さに危機感を感じていたのではないでしょうか。

自然災害の脅威だけでなく、人間の便利・快適追求のために造ったものが、さまざまな人々を苦しめているこの現状を、どのように乗り越えてゆくべきか、その道筋を求めるため、自分たちにも確信のできる方からのインタビューを放送するため、「小出裕章」という方の名前があがりました。私たちの仲間が信じる人でした。

今を生きる私達一人ひとりが、今一度社会の成り立ちやその在りよう、そして自分の立ち居地、足跡を、真摯に見据え、覚悟をもって前進するための一助としたいと願って行動しました。
この前進の先には、次代を生きる子ども達に「誇りをもって受け継げる世界」を必ず創らなくてはならないと考えています。
一人一人が自分のできる形で、形にしていけるよう、FMわぃわぃはあなたの声になり、耳になります。

続きを読む 年末年始特別番組2011年12月31日「京都大学原子炉実験所小出裕章助教インタビュー1」(アーカイブ)

年末年始特別番組2012年1月3日「溝江玲子新年特別番組~ポナペ島の海は青く~

溝江さんと西さん

2012年1月3日火曜日12時から14時までは、例年通り溝江玲子さん企画の新年特別番組です。今年は児童文学のお仲間、西良倫(にしよしのり)さんをゲストに、遊絲社~出版された「ポナペ島の海は青く」について、語ります。

絵本 ポナペ島の海は青く


*ポナペ島の海は青く~あの星は、遥かふるさとの空にも~
北村うた子 作・絵:お父さんは日本人、お母さんはポナペ島の人。第二次世界大戦のさなか生まれ、戦争に翻弄され、戦後日本にやってきたヤシオくんの物語。
*ポナペ島
ポナペ島は、西太平洋上の赤道近くに浮かぶ島です。ミクロネシア連邦の首都のあるミクロネシア連邦最大の島であり、海洋性熱帯気候の多雨地域で自然たっぷりの島です。この島の名前として呼んでいるポナペはドイツ時代から日本統治時代までの名称で、アメリカ統治以降、独立国家になり現在ではポンペイ島と呼び名が変わっています。

小出裕章 原発と憲法9条

「小出裕章 原発と憲法9条」が遊絲社より1月20日出版されます!
目次より
■「原爆・原発と憲法9条」
■「私が原子力に反対する根本的な理由」
  4/13「FMわぃわぃ」インタビューより
■「どんな苦しい事実であっても」
  10/31「FMわぃわぃ」インタビューより

年末年始特別番組2012年1月1日「大震災を語り継ぐ」~高校生 災害と向き合うー舞妓高校環境防災科の10年~

諏訪清二さんと西條遊児さん

2012年今年1月の「大震災を語り継ぐ」は1月1日の放送です。
時間はいつもと少し変わり、4時から4時半です。

諏訪清二さん

今回のゲストは兵庫県立舞子高校の環境防災科の諏訪清二先生。この学科は日本にただひとつ。諏訪先生の願いは、全国に環境防災科という科を持つ高校が増えることです。

高校生 災害と向き合う

今年4月末から5月にかけて、全学年の環境防災科の舞子高校の学生たちが、東日本の被災地に赴きました。訪れた場所は、東松島!
このときのいろんな思いが詰まった岩波ジュニアからの諏訪さん執筆の本を話の展開の中で語っておられます。

『東松島と舞子高校のつながり』
95年の阪神淡路大震災のとき、「たかとり救援基地」にボランティアに来られた方が、なんと2011年5月時点では松島の副町長であったことがご縁となっております。震災がつなぐネットワークが実際にここにありました。