「FMわぃわぃから」カテゴリーアーカイブ

FMわぃわぃに深く賛同いただいた西條遊児さん追悼!

西條遊児さんが2018年2月12日月曜日急逝されました。
西條さんのお声は、このサイトでたくさんの方々との震災についての示唆に富んだ語りとして、いつでもお聞きになることができます。
この番組は西條さんも強い思いをもってご協力くださいました。

震災から生まれた多文化共生社会のツールとして市民の声を届けるラジオ局「FMわぃわぃ」として震災を語り継ぐということに特化した番組を制作しました。西條さんはそのパーソナリティでをお引き受けくださいました。
2008年1月17日「1995年1 月17日の被災」と「その犠牲者への気持ち」、そして「そこから生まれた人々の知恵を語り継ぐ」という番組「大震災を語り継ぐ」の放送を開始しました。
この番組は2008年の1月17日「1.17KOBEに灯りをinながた」会場から始めました。そしてこの番組は写真左にお座りの故萩尾利雄さん、FMわぃわいで長く番組審議委員を務めてくださり長田を愛し、そしてFMわぃわぃのあるべき姿をご教授くださったこの方がライオンズクラブの社会的貢献ということで制作提案してくださり制作に至りました。
この番組の司会進行は、もちろん西條遊児さん、毎回ゲストをお迎えし、いろいろな「震災・神戸」をキーワードにしたお話をしていただきました。お二人ともFMわぃわぃの存在意義をちがった角度でご提示くださり、また参加くださいました。
西條さんの番組は、FMわぃわぃの会員として夕方のレギュラー番組を持ってくださったり、ラジオ関西と繋いでくださったり、いろんなお力添えを数限りなくいただきました。
2018年1月17日の大国公園での地域追悼イベントの実況中継について、お電話でFMわぃわぃにご相談くださったのが、西條さんとお話した最後となりました。
追悼の気持ちとともに大きな感謝をもってお見送りいたします。

「1.17」に特化した映画製作に協力!

いまおかしんじ監督「れいこいるか」
2018年1月17日で1年がかりの撮影クランクアップ。
ちょうど1年前の2017年1月震災メモリアルディ前から始まったこの映画のロケ地、神戸長田の駒が林での撮影。神戸長田で生きる夫婦の23年の物語。

二人の生きざまとまちの情景の軌跡が交差する~~という大きなテーマの映画を市民活動みたいな低予算で行う。。。。ということは、ロケ地探しが大変な難題。なんとか地域との、震災からの23年に渡るつながりの中で、いろんな方々がご協力くださいました。本当に感謝感謝です。
95年当時のような路地裏の新婚の二人が住むアパート、時代は流れてミレニアウム時代のアパート、などなどのロケ地を提供いただけました。もちろんカトリックたかとり教会も出てきます。そしてこの映画にはチラチラと「たかとりコミュニティセンター」のあの人この人が出演しています。それを見つけるのも楽しい映画になってます。
上映会情報はお知らせしますので、おいでいただきますようお願い申し上げます。

「1.17KOBEに灯りをinながた」会場に携帯ラジオを持参ください!

2018年1月17日水曜日、1995年1月17日から23年目の17日がやってきます。
今年もFMわぃわぃはJR新長田駅前での震災行事に参加します。会場では95年当時、本当に役に立ったラジオの声を小さなトランスミッター(関西学院大学総合政策学部山中ゼミ提供)から、FMわぃわぃの番組を放送します。
みなさまのお宅にある防災グッズの中にはトランジスターラジオがありますか?もしあれば「電池」残量を確認してお持ちください。会場での電波を受信していただきラジオからの放送をお聞きになることができます。

会場での震災行事ボランティアの受付は朝10時から夜の10時まで。午前中の文字つくりや灯篭つくりなどにご参加いただいた午前中ボランティアさんのためにベトナムうどんフォー(ベトナム語: phở)の炊き出しを行います。たかとり救援基地とベトナム夢KOBEの協力で、ボランティアのための長田ならではのお昼ごはんです。朝からのボランティアにも、もしお時間許せばご参加くださいませ。

2018年1月13日「災害とラジオ」@京都三条ラジオカフェ

2017年12月1日京都三条ラジオカフェでの「災害とラジオ」という番組に,FMわぃわぃ金千秋が出演しました。
災害時のラジオ、そのことを熊本での地震でも大きな役目を果たした、コミュニティラジオ、そして臨時災害FMについて、近畿のコミュニティラジオと語ります。

2017年9月22日から23日、京都NPOセンター企画『近畿労働金庫地域共生推進室2017年度NPOパートナーシップ制度事業』で、近畿のコミュニティラジオのみなさんと「地域での災害時、コミュニティラジオはどう行動するのか?」の現場として熊本シティエフエムや益城町の臨時災害FMを訪問するツアーに参加しました。そのツアーの報告を京都三条ラジオカフェで、近畿の参加コミュニティFMのみなさんと公開収録、京都三条ラジオカフェでは2017年12月31日にすでに放送されましたが、FMわぃわぃでは1月17日の1995年阪神・淡路大震災に合わせて放送いたします。

2017年中の感謝と2018年に向けてのご挨拶

2018年謹賀新年‼ 新年快楽‼ 새해 복 많이 받으세요‼ Feliz año nuevo‼ Feliz ano novo‼ Selamat tahun baru‼ Chúc mừng năm mới‼「いいそーがちでーびる」「アシリバ オッタ イランカラプ イタキ」「うがみんしょーら」A Happy New Year‼ Bonne Année‼ Glückliches neues Jahr‼ สวัสดีปีใหม่‼

11月5日日曜日「一七市拡大版2017」レポートその2

去年は残念ながら雨でしたが、今年はとってもよい天気。FMYYは音響で参加しました。そして司会に神戸市立須磨翔風高等学校の放送スタッフが担当。京都外国語大学の学生も多文化体験ということで参加しました。

 

 

「一七市拡大版2017」参加レポート 京都外国語大学
◆大森香苗
11月5日にJR新長田駅鉄人広場で開催されていた「一七市拡大版2017」で神戸、多文化・多言語コミュニティ放送局FMわぃわぃのボランティアスタッフとして音響担当のお手伝いをさせていただきました。音響担当ということで今回のイベントでは、メインステージで使用するマイクの出し入れのなどのお手伝いです。
この「一七市拡大版2017」は、震災後から毎年主催されるイベントであり、長田区内から障がいを持つ方々の団体・障がいを持つ方々が通う事業者が主催者となって主催されるイベントです。また自然災害をテーマとした企画も行われる全国でも珍しい福祉のイベントであると教えていただきました。そして、実際に障がいを持つ方々と一緒にお仕事させていただきました。ステージ進行においても障がいを持つ方々のためにマイクコードの配置に注意を払うなどの注意点がありました。そして、イベント開始前には挨拶の際のコミュニケーションとして簡単な手話も教えていただきました。
今回は、メインステージでのマイクの補助ということもあり、メインステージでのイベントの流れを終始一番近くで見させていただきました。司会者の言葉やメインステージで行われるプログラム・企画の全てが手話で訳されていました。また、お仕事とお仕事の合間の時間が空いた時間には、イベントに出店されていた団体さんのお店に足を運ぶ機会もありました。そこでは、各団体・事業所が障がいを持つ方が中心となってイベントの作業をする姿がありました。
イベントの主催側の方々も、イベントに足を運んだ方々も同じ人間として「一七市拡大版2017」イベントを楽しんでいるということを強く感じました。私は今まで、健常者が障がいを持つ方の方を支援・サポートするという概念を持っていました。しかし、今回のイベントで最も強く感じたことは、私の固定概念は間違っていたということです。どちらか一方が支援することが前提ではなく、同じ立場で互いを思いやりながら互いをサポートし、協力しているということ、またイベントに足を運んでいた、小・中学生、お店のお手伝いをしていた小・中学生も同じように障がいを持つ方々と共にイベントを楽しんでいると感じることができました。イベント中、中学生・小学生の振る舞いを見て、このイベントだけではなく日常生活でも長田区では障がいを持つ方々と「共に生きる」ということができているのだと感じることができました。
今回のイベント「一七拡大版2017」にボランティアスタッフとして1日だけでしたが参加させていただき、非常に学ぶことが多かったと感じました。このイベントは、障がいを持つ方々の力が無ければ成功することは無かったと思います。また、私自身「共生」について文字に起こすことができないような肌で感じることによってしか学ぶことができなかったことも多かったと思います。そして、今後はこのような福祉のイベントに自ら足を運ぶことによって学ぶことができる多くのことを今後も引き続き学んでいきたいと考えました。
◆福田萌々香
今回は、神戸市長田区の新長田駅付近で行われた福祉施設や事業所で働いている方たちが、自らできることを発見しハンディクラフト、手作りお菓子、フリーマーケットなどの自発的な行動を行い、私たちとの共存を図るイベントです。
1995年に起きた阪神淡路大震災の時に県外から多くの助けをもらい自分たちも何かをしたいと考え、発案したイベントを今でも継続しているということでした。いままで、障がいを持っている方とともに何かをしたり、実際に近くでイベントを見ることはありませんでした。私には、脳に障害を持つ叔母がいます。叔母は自分で身の回りのことをすべて行う…ということはできません。ですが、田舎に住んでいるということもあり周りの人が温かく、いつもどこにでかけても助けてもらっています。しかし、都市部ではなかなか障がいのある人々が社会に馴染めることができません。このようなイベントは、そんな人々のつながりを再構築する手助けになると心から感じました。また、このイベントが開催された長田区を含める神戸市は、様々な国籍のかたが住んでおり、この機会にとイベントの帰りに寄ったモスクではエジプトの方からイスラム教についていろいろな話を伺いました。神戸市はアジアからアフリカまでいろいろな人たちがいるので住みやすいと話しておられました。神戸市は多文化共生を促進するのに最適な土地だと思います。次回も異なる文化の方とのイベントに参加し、学んでいきたいです。