さわらび学園のみなさんをお迎えして(9月2日放送より)


今週の「より子のちょっと聞かせてもらいます」には、神戸市西区神出にある「さわらび学園」の皆さんにお越しいただきました。
さわらび学園は、樅の木(もみのき)福祉会の運営する知的障がい児童入所施設です。
学園では、保育グループから成人期の作業・職業実習グループまで、いろいろな年齢層の子どもたちが日々の生活をともにしています。

メンバーの和田くんは体を動かすことが大好きで、体操のお兄さんが夢だそうです。「イベントなどで前に立って子どもたちと一緒に体操をします。必要とあらばどこでも駆けつけます!」とはりきっています。
和田くんだけではなく、メンバーの畑中くんはサッカーが得意で神戸の代表に選ばれるほど! 皆さんそれぞれが特技をお持ちで、イキイキとしているのが伝わってきます。

また5月のあるイベントでは小中高校生で「わさびキッズ」というグループを作って歌を披露しました。
「子どもたちは本当に一生懸命歌うんですよね。すると中には涙を流しながら聴いて下さる方もいて」。施設長の飯塚さんは嬉しそうに語られます。
「ちょうど四川で地震があったころで、子どもたちに募金活動を頼むと、大きな声で『よろしくお願いします』と呼びかけをしてくれて。なにか、自分たちがしてもらうばかりじゃなくて、自分たちもできることがあるんだと学んでもらえたと思います」。

「皆さんに会って凄くエネルギーを感じました!」と蔀(しとみ)さんの声もいつも以上に明るく聞こえます。「自分たちもいろんなことが出来るんだぞって、たくさんチャレンジしていくのがいいですね。自分の人生だもの、自分で生きがいを見つけていってほしいなぁ」。

さて、「うちのイベントに体操の和田くんや子どもバンド『わさびキッズ』に来てほしいわ~」という皆さま。さわらび学園TEL078-965-2387までぜひ一度お電話ください!
きっと心が元気になる演出となること、間違いなしですよ☆

または下の動画でも同じものをお聞きいただくことができます。

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作業所crafts カタログ No.10すずかけ第2作業所の額縁


記念すべき10回目のカタログ紹介は、西宮「すずかけ第2作業所」の額縁です。

木工で定評のある「すずかけ第2作業所」。その中でもこの額縁は人気商品です。
楚々として、けれど手の込んだものに仕上がっています。
一つひとつ手仕事で模様を彫っているため、同じものは二つとありません。

小さいものは仕事机の片隅に置いても、木のぬくもりでほっとする空間を演出してくれます**


色は渋いこげ茶色、つや出しもせずにマットに仕上げているため大変ナチュラルな雰囲気の額縁です。
お気に入りの絵だけでなく、味のある織物や古布などを入れても、すてきなアートになりますね♪♪

【お値段】
7×7cm        ¥650-
23.5×28.5cm  ¥1,800-
27.5×38.5cm  ¥2,500-

こちらの商品は神戸・西元町の「みみずく舎」でお買い求めいただけます。

9月9日の放送でも紹介されますので、番組もぜひお聞きください。

視覚障がい者だって先生になりたい!(8月26日放送より)

「テレビでね、学校の先生を目指している視覚障がい者の女性の話を見たのよ」。
蔀(しとみ)さんは以前から、視覚障がい者の職業選択の幅がせまいことに関して疑問を抱いてきました。
その女性は中途失明で、ずっと先生になりたいという夢を持っていたそうです。
けれど、見えないという世界から先生になるというのは、とてつもなく大きな厚い壁を破ること……。

「何かできることを、仕事をしたいという思いは、どんな障がい者でも一緒だと思うのよ。でも視覚障がい者の場合、昔から仕事は針灸マッサージなどに偏っていて」。視覚障がい者の働ける小規模作業所もほとんどない状態です。
最近は、障がい者を雇うことで企業に補助金が下りるという制度があり、雇用も始まっています。しかし雇うだけで仕事を与えてもらえなかったり、仕事が思うようにこなせずに行き詰ってしまったりする人も少なくありません。
「ライトハウス(視覚障がい者の生活・職業訓練施設)で訓練をつみ、『これで大丈夫』と送り出されたのに、実際仕事をしてみると上手くいかなくて……どんどん自信をなくしてしまうんですよね……」。

「そういう中でね、先生になりたいという思いを持って、めげずに教員採用試験を受けて。すごく大きな一歩を踏み出したと思うんですよ」。
本来、職業というのは自由に選べるもの。『前例がないから』という理由で道が閉ざされたりすることがないようにしてほしいものです。
「だいたい、前例がないならつくったらええやん!」と蔀さんは言います。
一歩を踏み出す勇気や、社会にはたらきかけ続ける根気……そうした熱い想いが社会を動かしていくに違いありません。

または下の動画でも同じものをお聞きいただくことができます。

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作業所crafts カタログ No.9グローリアの青森ヒバの天然素材おもちゃ


作業所crafts カタログNo.9は、尼崎の小規模作業所「ぐろーりあ」の「おふろde積み木」と「ひばっこ」です。


こちらの積み木はきちんと認定をもらった『天然の青森ヒバ』を使用しており、おふろでジャブジャブ遊ぶと青森ヒバのここちよい香りが漂ってきます。
子どもが遊ぶだけではなく、大人でも、お風呂に浮かべるだけ、触るだけでいい気分になれること間違いなし☆タイルの壁にペタッとくっつく専用ネットもついていますので、お片づけも楽チンです。


もうひとつの商品「ひばっこ」は動物のかたちをした工作です。
こちらも天然の青森ヒバを使用しています。お風呂で遊ぶだけでなく、玄関に小さなお皿を置き、水を張ってその上に浮かべておけばいい香りがただよいます……**
ちょっと香りが薄くなってきたな、と思ったら付属の紙やすりで少し擦ればつよい香りが戻ってきますよ。
(写真の小皿は別売りです。)

お値段は『おふろde積み木』が2800円、『ひばっこ』が1500円です。
青森ヒバを使っているため少々お値段がしますが、お子様が口に入れても害のない天然素材のおもちゃです!
お子様とともに、みなさんも森の香りで癒されてください**

「LIEBE(リーベ)」シリーズ

【おふろde積み木】
つみき14ピース1セット ¥2,800

【ひばっこ】
動物の木工5つ1セット+紙やすり ¥1,500

こちらの商品は神戸・西元町の「みみずく舎」でお買い求めいただけます。

9月2日の放送でも紹介されますので、番組もぜひお聞きください。

記事のつづきに、ひばっこの商品説明を抜粋しています。

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長田区聴覚障がい者福祉協会のお二人を迎えて(8月19日放送より)


今週は長田区聴覚障がい者福祉協会の広瀬さんと木戸さん、手話通訳者の安田さんと早樫さんをゲストにお迎えし、聴覚障がい者の生活の現状をお話いただきました。
聴覚障がい者は社会から発信される情報を得にくく、福祉協会があるという情報も届かず孤立してしまうことも少なくありません。発信の場もあまりなく、今回の出演に広瀬さんも木戸さんも張り切っておられます。

情報が得られてないという点で、広瀬さんは震災のときをこう振り返ります。
「震災時にはテレビもFAXも壊れ、通常の情報収集手段がなくなりました。避難先の小学校では、放送で救援物資の配給の知らせがあっても聞こえず、気付いたときには物資が無くなってしまっていたこともあります。
夜も何か配給があるのではないか、また取り損ねるかもしれないという不安から眠れないこともありました」。そのほか、トイレや入浴設備の使い方・ルールなども分からず戸惑ったそうです。

――そのときの行政の対応はどうだったのでしょうか。
「まず行政はどのように支援すればいいのか分からず、ましてや通訳者が必要ということも理解されていませんでした。マイクで放送すればそれでいいと思われ、聞こえない私たちのことは放っておかれました」という広瀬さんの言葉に、蔀(しとみ)さんもうなずきます。「障がいを持った人たちへの対応は個々によって違うんやということを知らんのやね。『障がい者』とひと括りにして、『これをやっておけばいいんだ』とまとめられてしまっていることに問題があるんですよ」

『障がい者』にもいろいろあるということへの理解がまだまだ広まっていません。
聴覚障がい者も、どのように情報を取っていくか、どのように理解を広め、より住みやすい社会を築いていくか。――闘いはこれからです。
お二人にはまたお越しいただいて、ぜひ、もっとたくさん語っていただきたいと思います。

または下の動画でも同じものをお聞きいただくことができます。

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