2021年5月29日「Art&Talk ミャンマーのことを知ろう」第2回 2月1日クーデターの背景~ビルマ国軍はなぜ国民に銃を向けるのか~



今回も1回目に引き続きPHD協会事務局長坂西卓郎さんにおいでいただきました。
「ミャンマー・2月1日クーデターの背景~ビルマ国軍はなぜ国民に銃を向けるのか~」

なぜ軍事クーデターが起こったのか?その歴史的背景を紐解いていただきました。
軍事政権の求めるところは、その国のすべての人が、政権の主義主張に従うこと、
そしてその政権が作った憲法は、国・政権を縛るものではなく、市民を縛る政権側に都合のよいもの、そこを打破するために市民の意思表示は「選挙」であり、それをミャンマーの人々は行使したこと。(以下の地図の赤色の部分はNLDが勝利した地域)


しかしながら、その人々の声で選ばれたスーチーさん率いるNDLを拘束、監禁拉致したのが、今回の′軍事クーデターであるということが、坂西さんの解説で非常に端的に理解できます。
第2次世界大戦で大敗し、そこから日本社会は民主主義というものを手に入れました。
しかし民主主義は、誰かにもらうものではなく、一人ひとりがよく見、聞き、考え、声を上げ、行動していかなくてはならない。

そうしなくては、現在の日本社会のような様々な不具合、腐敗(名古屋県知事リコールでの不正、政府高官の様々な発言の連続、入管における人権侵害)が湧き出てくることもしっかりと認識しなくてはなりません。
単にミャンマーのこと、よそ事ではないことをしっかりと見極めなくてはならないと強く感じました。