「YY音源ライブラリ」カテゴリーアーカイブ

「長田今昔ものがたり」第103話

第103話 梅と桜、あやめと菊 2018年6月30日放送

長田区は、花は「サルビア」、木は「ハナミズキ」ですが、須磨区の花は「コスモス」で、木は「松」です。須磨にちなんだ花は多く、綱敷天神さんにちなんだ「梅」は、平安時代からの人気です。大池の北側には桜の古木があります。明治の「廃仏毀釈」で荒廃した須磨寺でしたが、その当時入山したお坊さんが山内に桜を植え続け、須磨寺を桜の一大名所としました。桜の剪定も今や様変わり、大きな枝を切り,進化した薬剤を塗り付けます。「桜切るバカ、梅切らぬバカ」は死語になりそうです。「須磨の前田のカキツバタ」で代表される「あやめ」も、須磨の大池の「菊」も「花自慢のタネ」です。


103話 須磨寺・大池の桜より三重塔を望む


須磨の風物詩、前田のあやめ
大正時代、前田氏の屋敷跡へ須磨警察署が建てられた際に埋め立てられたが、現在は、菅の井広場として再興され、あやめが植えられている。

「ゆうかりに乾杯!」

2018年6月23日第134回ゆうかに乾杯のゲストは、アジア女性自立プロジェクト(AWEP)の前代表、現在はWORKMATEの代表、そしてNGO神戸外国人救援ネットの副代表のもりき和美さんでした。

この番組はFMYYのyoutubeLiveでも配信されました。

もりきさんはベルギーの大学で出会ったブラジル人の方と結婚し、ブラジルで生活を始めた時に、子どもさんが国籍問題で日本人学校に入学できないことがわかり、その後のライフワークとなる国際結婚、国籍問題などに取り組むきっかけになりました。

日本で生活するようになってからは、女性差別撤回や国籍法の改正に取り組むと共に、当時日本に出稼ぎに来ているアジア人女性の日本人男性との間で発生する諸問題の解決、そして帰国した女性などがフェアトレードを通じ自立した生活が出来るようAWEPを設立し、精力的に活動されました。

外国人救援ネットは主に緊急を要する問題解決のための活動をしているが、3年前からもりきさんはその後の生活支援を継続的に行うためのWORKMATEを設立し活動されています。

もりきさんが関与されている3つの団体は、いずれもアジア人女性が日本国内そして本国で自立して生活出来るよう地道に支援を継続されており、資金の調達には苦労が大きいことは容易に想像されるので、頭の下がる思いがしました。

子どもさんの国籍問題で大変苦労され、その後改善はされてきているが、日本の根強い父系優先の考え方は夫婦別姓問題、憲法改正案他で表面化しており、そのためには男性、特に為政者の意識改革が最重要と思いました。

「長田今昔ものがたり」第102話

第102話 「社会を明るくする運動」と保護司 2018年6月23日放送

7月は「社会を明るくする運動」月間です。長田には保護司の方が60名ほどいて、更生を手助けし、犯罪のない社会を目指します。2年が任期ですが、長く務める人も多くいます。年4回ほどの研修や、刑務所の視察もあります。主に、出所する人の「出所後の引き受け環境の調整」と、「刑期満了までの期間の保護観察」という役目があります。夏休みに入る7月には、各地で、住民や学校の先生、警察や役所の方などに保護司も加わって、青少年の非行防止など話し合う機会があります。街角には「ふれあいと対話が築く明るい社会」という黄色い旗がたなびいています。


102話 社会を明るくする運動(東尻池交差点)

6月のママトーーク、テーマは「性教育について」

米朝首脳会談に思うことを語り合おうかという案もあったのですが、性教育について歯に衣着せぬトークができるメンバーが揃っていたこともあってテーマは「性教育について」となりました。

学校の性教育の現状と、こどもたちの身近なネット世界に溢れている不健全な性描写に、大人はどう向き合っていけばいいのか? トランスジェンダーの自覚から、第二次性徴期の身体の変化に、戸惑うこどももたしかに実在する現代。

大人もこどもも、学校現場も地域でも、性教育に対して迷いながらも、できるところから話し合ったり、一緒に考えたりする時間を持って、心も身体も傷つくことを最小限に止める努力をしていきたいものです。

ホームページからは24時間いつでもお聴きいただけます。
みなさまのご意見もお寄せください。

6月23日のワンコイン、今日は沖縄慰霊の日、恒久平和の誓いの日でもあります。

2018年6月23日土曜日、今日の「ワンコイン番組」は沖縄慰霊の日であり、世界恒久平和への誓いの日でもあり、また18日月曜日の大阪北部震度6弱の「地震への備え」もう一度を考える日となりました。
本日の参加者は左から田村遊Crew、人と防災未来センター研究員楊梓さん、神戸学院大学2年川井一馬君、市民メディア全国交流集会世話人関本英太郎さん、神戸学院大学2年西明日香さん。

本日のミキサーは平野由美子Crew、サポートは高松純一Crew、Youtubeのスイッチャーは金千秋。また映像参加者は、宮本Crewと佃Crewでした。

FMYYは生番組は基本的にYoutubeでも配信しています。ぜひFMYYtubeをチャンネル登録してくださいね。

奄美専門チャンネル~南の風 2018年6月番組

2018年6月の放送内容。奄美専門チャンネル担当 大橋愛由等レポート。
ちょうどNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」で、奄美が描かれているので、わたしなりの解釈を。
そして今年はちょうど「明治維新から150年」にあたることから、この奄美専門チャンネル「南の風」で、7月から【奄美にとって明治150年を問う】シリーズをはじめることのお知らせもいたしました。

★01/NHK大河ドラマ「西郷どん」の歴史的背景

永年、奄美に触れてきた立場の私からして、「西郷どん」でどのように奄美が描かれているのか興味があることです。西郷は計2回、奄美群島に遠島(=島流し)されるのですが、一回目は名前こそ菊池源吾という名を変えますが、藩士としての給料もでていたのです(番組でも西郷のもとに米俵が届いていたと思いますが、あれが藩からの給料でしょう)。しかしもうすぐ始まる二回目の遠島は流人としてであり、沖永良部島では、野ざらしのオリに入れられることになります。

一回目の龍家に寄寓していた時は、ブゲンシャ(本土では言えば豪農の庄屋階級)である龍家の世話になり、その一族の女性であるトゥマ(愛加那)をアンゴ(島妻=薩摩藩士が奄美群島に赴任している期間だけの女性)ではなくトジ(刀自=妻)として迎えます。奄美大島にいた三年間、西郷は薩摩藩の奄美に対する砂糖収奪(=過酷な税収奪)に対して義憤をいだき、シマンチュ側にたって理解を示します(しかし同時に島に到着したての時期に西郷がしたためた手紙には、当時の薩摩藩士が抱いていたであろう奄美への差別表現も書かれていたことも記しておきしょう)。

西郷が義憤を抱いたことは事実なのですが、薩摩藩士たちが、砂糖を隠し持っていたと嫌疑をかけた龍家の当主などを収監して、それに対してトゥマ(愛加那)がシマンチュを率いて代官所を襲撃するという場面はフィクションです。このフィクションの元ネタは奄美群島の徳之島で幕末に起きた百姓騒動である「母間騒動」「犬田布騒動」だと思われます。ふたつの「騒動」に関係したシマンチュはその後厳しい処罰の対象となります。番組ではトゥマ(愛加那)が「闘うシマンチュ」として描かれています。いままで愛加那は小説などで何度か表現対象となってきましたが、こうした愛加那イメージは初めてみます。
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