リーフグリーン かわら版

研修会~つらい介護からやさしい介護へ~に参加して

10月7日、三ノ宮の勤労会館において行われた小島ブンゴードー孝子さんの講演会に参加しました。定員100名の会場がほぼ埋まるほどの大盛況でした。
幸福度世界1位といわれるデンマークは、人的資源のレベルアップ(教育無償)とフル活用(男女ともに働く労働環境づくり)、その資源を大切にすること(公共福祉・医療の整備)等によって、国のパワーを生んでいるそうです。高い税金を払っても納得できるだけの社会保障が明確である事、被介護者が、介護はプロに、心のケアは家族にとの意識が強い事は、日本との意識の違いが感じられました。
また、エルドラセイエンという、高齢者の為の高齢者による全国組織があり、国の総人口の11%が会員として参加し、市政策への提言など活発に活動されているそうです。
つらい介護からやさしい介護へというテーマには、介護者にとっては、北欧式トランスファーや、福祉用具のフル活用などを利用し、つらい仕事でなく、体の負担が少なく働きやすい職場へ。被介護者にとっては、つらさ(怖い・痛い)を感じることなく、その方の力を活かせるやさしい介護へと変わっていきませんか?という想いが込められていました。
デンマークの政策を日本に当てはめてもピンとこないのは、高い税金を払っていく覚悟があるのか、また社会保障に活かされないのではないだろうかという疑念(透明性のなさ)などの想いがあるからでしょうか。高齢者がそのひとらしい力を活かしながら、過ごしていける社会というのは、リーフグリーンが行く先に望んでいる姿です。これから先、高齢者同士が縁を結び、持ち味を活かし共に助け合い生活していくという形を現実にしていくために、どのような具体案が考えられるのか?また無理なく介護にかかわり続けていくためにも、北欧式トランスファーの詳しい方法など、もっと知って活かしていきたいと思わせられる講演会でした。