リーフグリーン かわら版

2012年10月

ヘルパーさんの集まりに参加して

久方ぶりの集まりでした。日頃各地区で忙しく働いている皆様とは、電話で話すことはあっても直接お顔を合わすことは難しい状況ですので、みなさま、懐かしい想いが溢れていました。とっても景色のよいレストランでディナーを頂ながら楽しいひと時を過ごしました。一同が集まって心の想いをぶつけ合って輪が広がります。やはり顔と顔を合わすことは大切ですね。全員が共有できる情報交換を持つために今後も出来るだけ参加します。

南相馬を訪ねて

被災地支援を続けておられる会員さんより現地の様子をご投稿頂きました

9月3日から6日まで南相馬に滞在。目的は南相馬市鹿島区にある小池長沼仮設住宅を訪問することでした。福島駅から2時間バスに揺られて宿泊先原町区に向かう途中、一緒に乗り合わせた原町区在住の人同士が話されていたこと。「歯医者に行くのに一日仕事、バスは一日4便、待ち時間をうろうろして帰ると夕方遅くこんな時間。娘たちは東京に避難、時々会いに行く。津波で家を流された家族は一人月10万、6人家族だったら60万、いっそ流されたほうが…..。「旅館は作業員の宿泊でいっぱい。若い人は帰ってきたくても仕事がない。年寄りばっかりの町。」
小池長沼仮設(200世帯600人、)の自治会長さんが原町駅まで車で迎えに来てくださった。仮設の集会所には机が並べてあり、4,50人が集まった。自治会長さんは「皆さんの声を聞くよい機会なので何でも言ってください」といわれて、話してくれそうな人を名指しいただいたので初対面の私は声を聞くことができた。語ってくださった一部を紹介します。

〇 嫁、孫は東京。娘は子供を相馬に預けている。家族はバラバラになっている。住む家がなければ戻れないし、食べ物や水も心配で子供に帰ってくるようにとは言えない。一緒にいたいのに。
〇 4月から原発20kmの所は日帰り許可が出た。初めは涙が出たけど、行くたびに家が傷んでいるのがわかる。ジャングルみたいだ。今はあきらめた。国会は、もう私たちのこと忘れている。議員たちがここに住んでみたらよい。みじめさを伝えてほしい。過ちを繰り返さないために。
〇 家は水も出ない。中3の子供に「住むとこどこ?」と聞かれても答えられない福島県の人とは結婚しないようにとも言われているらしい、将来が見えず鬱になっている人も多い。

話を聞いた後、リーフグリンお手製のお手玉や、クッキー・ネックレス入りのTCC5周年記念巾着を喜んで受け取ってくださり、何か距離が縮み、個人的に話しかけに来られました。
ありがとうございました。

ヘルパーのみなさまへ 事例検討会のお知らせ

事例検討会を下記の日程で行います。一人でも多く参加してください。
 
 つらい介護からやさしい介護へ
議 題:~デンマークの社会を通して、これからの日本を考える~
日 時:10月7日(日)  14:00~16:30
講 師:小島ブンゴード孝子
場 所:神戸市勤労会館(308号)
受講料:1000円は事務所が負担しますので、事務所へ申し込んでください。

デンマークの高齢者社会の問題改善の為にどのような努力をしてきたか、そして効果は?など。

¨ゆい¨ふれあい昼食会のお知らせ

1月から始めたふれあいもすでに10カ月目。
試行錯誤の連続ですが皆様のお知恵を拝借しながら、今は、小さなちいさなふれあいですが楽しく集える場所として利用してください。

毎週木曜日12:00~ 食堂にて(昼食代として500円をいただきます)

食事後に楽しく歌を歌ったり、手芸をしながらゆっくりお話し出来ます。毎週少人数のグループで、折紙・手遊び・ゆっくりとした体操等。10月~12月は、 折紙を使って“干支を折る”園芸クラフト“おしばなや千代紙で作るカード”など。男性も参加しやすい“フラワーアレンジメント”【クリスマス用】などを予定しています。
♪みなさまのご参加をお待ちしております。

新人ごあいさつ

皆様、初めまして。中岸と申します。9月からリーフグリーンでお世話になります。4月から5カ月間職業訓練校へ通い、ヘルパー2級の資格を取りたてのひよっこです。どうぞよろしくお願いいたします。就職してまだ間もないですが、リーフグリーンの皆様からは自然体でいることが大切だよと伝わって参ります。また、訪問で入らせて頂く利用者さまとも、リーフグリーンを通してご縁が繋がることがうれしく、ご一緒できる時間を大切に過ごしていきたいと思っております。まだまだ苦手なことも多く、これから皆様に導いていただきながらひとつづつ成長していきたいと思います。 
                                  中岸 

(時には厳しい現実に直面することもあるでしょうが、挨拶の中にもあります様にひとつひとつ成長してくれることを願っています。皆さまよろしくご指導ご鞭撻お願い致します。)
                                  スタッフ一同

時は移り流れて行く(通信75号)

暑さ寒さも彼岸までと言いますが、このところ朝夕めっきり涼しくなり過ごしやすくなりました。しかしながら、まだまだ日中は暑―い日が続いて居ります。この暑さを乗り越えたら、暫くはさわやかな秋の季節が楽しめます。夏の間は喘いでいた花々が、少しずつ活気を取り戻してきました。これからは、暑さを乗り越えて咲き誇る花々が、夏の疲れを癒してくれそうです。日々たくさんの出会いと別れを繰り返しながら、リーフグリーン設立から12年の歳月が流れました。設立当初から関わって下さっていたご高齢の方々の中には、亡くなられた方も多いのですが、施設に入所された方もいらっしゃいます。先日、設立当初からの会員で居られるSさんの95歳の誕生日を機会に、ミニディサービスを開いていた頃に参加して下さっていた方々をお招きして、同窓会を開きました。皆さんとても懐かしそうに再会を喜んで下さり、スタッフも共に元気をいただきました。人と人のあたたかい繋がりの「輪・和」を実感したひとときでした。これからも、ふれあいサロン「ゆい」を中心に、ますます広がっていけば嬉しく思います。一方、若い人たちとの出会いもあって、ヘルパーさんが1名スタッフに仲間入りしてくれました。2級ヘルパーの資格を取ったばかりの新人さんですが、リーフグリーンの輪が若者層にも広がっていくきっかけになればと、おおいに期待しています。設立時のスタッフたちが高齢化していく中、次世代に私たちの思いを引き継いでもらいたいものです。
                            理事長 吉本加津子