リーフグリーン かわら版

南相馬を訪ねて

被災地支援を続けておられる会員さんより現地の様子をご投稿頂きました

9月3日から6日まで南相馬に滞在。目的は南相馬市鹿島区にある小池長沼仮設住宅を訪問することでした。福島駅から2時間バスに揺られて宿泊先原町区に向かう途中、一緒に乗り合わせた原町区在住の人同士が話されていたこと。「歯医者に行くのに一日仕事、バスは一日4便、待ち時間をうろうろして帰ると夕方遅くこんな時間。娘たちは東京に避難、時々会いに行く。津波で家を流された家族は一人月10万、6人家族だったら60万、いっそ流されたほうが…..。「旅館は作業員の宿泊でいっぱい。若い人は帰ってきたくても仕事がない。年寄りばっかりの町。」
小池長沼仮設(200世帯600人、)の自治会長さんが原町駅まで車で迎えに来てくださった。仮設の集会所には机が並べてあり、4,50人が集まった。自治会長さんは「皆さんの声を聞くよい機会なので何でも言ってください」といわれて、話してくれそうな人を名指しいただいたので初対面の私は声を聞くことができた。語ってくださった一部を紹介します。

〇 嫁、孫は東京。娘は子供を相馬に預けている。家族はバラバラになっている。住む家がなければ戻れないし、食べ物や水も心配で子供に帰ってくるようにとは言えない。一緒にいたいのに。
〇 4月から原発20kmの所は日帰り許可が出た。初めは涙が出たけど、行くたびに家が傷んでいるのがわかる。ジャングルみたいだ。今はあきらめた。国会は、もう私たちのこと忘れている。議員たちがここに住んでみたらよい。みじめさを伝えてほしい。過ちを繰り返さないために。
〇 家は水も出ない。中3の子供に「住むとこどこ?」と聞かれても答えられない福島県の人とは結婚しないようにとも言われているらしい、将来が見えず鬱になっている人も多い。

話を聞いた後、リーフグリンお手製のお手玉や、クッキー・ネックレス入りのTCC5周年記念巾着を喜んで受け取ってくださり、何か距離が縮み、個人的に話しかけに来られました。
ありがとうございました。