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阪神淡路大震災から31年を迎えて|たきび

2026年1月17日に発行された「たきび LOVE LETTER FROM TAKATORI 2026年」に、FACILとして今年に懸ける想いを寄せました。
震災の記憶とともに受け継がれてきた「たきび」の精神を、今の社会にどうつなげていくのか。ここに改めて掲載します。


たかとりコミュニティセンター2階の会議スペースを抜けると、すぐそこが多言語センターFACILです。職員がパソコンや電話を前に集中して作業をしており、パチパチとパソコンを打つ音だけが響くシーンとした場に居合わせるかもしれません。

しかし、それは表の姿に過ぎず、それだけでは本当のFACILを見たことにはなりません。メールや電話の向こうには、勝手に離婚されそうになって困っている外国人女性、DV被害者、生死に関わる外国人患者などもいます。翻訳・通訳コーディネーターは、依頼者が必要としているのは本当に翻訳や通訳なのか、まずは相談機関へつなぐべきか、お話を伺いながら判断しています。もちろん辛い場面ばかりとは限りません。国際家族の結婚式の通訳、子どもの出生届や進学手続きの翻訳などうれしい場面でのご依頼もあります。

日々の生人生人生に関わるコミュニティ翻訳・通訳に携わるコーディネーターの精神的負担は大きいですが、外国人住民が日本で生きていくうえで必要な翻訳・通訳に携わる、やりがいも大きいです。FACILは、2026年もコミュニティ翻訳・通訳をプロとして担い、地域社会の言葉の壁を乗り越える活動を続けていきます。

リ ユミ