「たかとり救援基地」から 「たかとりコミュニティセンター」へ
たかとりコミュニティセンターは、1995年の阪神・淡路大震災の際にボランティア活動の拠点となったカトリックたかとり教会敷地内の「たかとり救援基地」がその前身で、外国籍の住民が全体の10%を占める地域にあります。
震災から時間が経過するにつれて、非日常の救援活動の拠点としての役割は、日常的な多文化共生のまちづくりに取り組む団体の拠点へと移り変わり、2000年に法人格を取得して現在の名称となりました。
この地域で、ことば、文化、民族、国籍などが違っていても、同じ住民としていっしょに新しいまちをつくることをめざし、9つの団体がネットワークを組んでセンターを構成しています。
それぞれの団体が、多言語での情報提供、教育、ITサポート、高齢者・障害者の自立支援、外国人コミュニティ活動(当事者たちの自助組織として)などの独自の活動を行っています。
同時に、団体同士が知恵と人材を提供し合い、共同してひとつのプロジェクトを実施する例も数多くあります。
NPO/NGOが自立した活動を展開しながら、ひとつのネットワーク組織として柔軟に機能しているたかとりコミュニティセンターのあり方は、それぞれの特長をいかした活動をより発展させる形態として、活動に携わってきたメンバーたちによって作り出されたものです。
特定非営利活動法人リーフグリーン
高齢者も障がいを持っていても、住み慣れた地域で助け合ってくらし続けられるように、介護保険制度・障害者自立支援制度はもとより、対象から外れた方のお手伝い(ホームヘルプ、移動支援、子育て支援)をしています。
また、出会いの場としてのふれあいサロン“ゆい”やミニデイサービスを実施し、お互いが生き生きと安心して暮らせる地域社会を目指しています。
ひょうごんテック
NPO活動・市民活動の現場では、ICT(情報通信技術)はなくてはならないものです。
ICTに伴う様々な問題を解決し、効果的に活用できるよう、IT支援の団体や人のネットワークづくりを目指しています。
野田北ふるさとネット
野田北ふるさとネットは、野田北部地域を愛する組織・団体・個人のネットワークです。
震災復興まちづくりの経験を生かし、日常の地域課題解決に協働し、積極的に取り組んでいます。また、それら活動のプロセスで学んだ事例を、内外に発信しています。
ベトナム 夢 KOBE
ベトナム人自身の手で、住みやすいまちづくり、共生社会の実現に向けて、さまざまな活動を行っています。
ベトナム語による生活相談、高齢者の健康相談、子どもの母語教室、伝統行事の実施など、ベトナム人を対象とした多種多様な活動を展開しています。さらに、ベトナム料理教室、ベトナム文化理解講座を通して、ベトナム人と日本人との相互交流も積極的に行っています。
アジア女性自立プロジェクト
フィリピンやタイなどから日本に出稼ぎに来た女性たちの帰国後の支援を目的に、1994年に設立しました。
アジアの女性たちや小規模生産者が作った製品をフェアトレードの形で日本に紹介したり、震災以降は、神戸周辺に住む外国人女性からの相談にも対応しています。
国や性別、出身などの違いによる不平等を生み出す構造を変え、一人ひとりが持つ能力を活かし、協力しながら生活できる社会創りを実現していきたいと思っています。