FACILが多言語ホームページ制作を始めてから約10年以上。
ホームページの制作環境も、表示環境も大きく様変わりしました。
大きなターニングポイントとなったのが、WindowsやMacのユニコード※への対応です。
どんな言語も文字化けすることなしに、表示、コピー&ペーストが自在にできるしくみです。
WindowsやMacでの多言語表示~2世代前
ベトナム語を例に取り上げてお話します。
話しは遡りますがWindows98、Me、MacOS9の時代。パソコンでベトナム語を表示するためには、ベトナム語専用フォントをインストールする必要がありましたが、このことさえ知っていれば問題なく表示、テキスト編集できました。
ベトナム語の翻訳者はPCにベトナム語フォントをインストールし、翻訳文章をタイプ。
一方、私たちWEB、DTP制作者も、自分のパソコンにベトナム語フォントをインストールし、翻訳者とパソコン環境を同じくすることによって、文字化けせずにHTMLエディタへコピー・ペーストができていました。
WindowsやMacでの多言語表示~現在
後に登場した、Windows7、MacOSXには、ユニコードシステム、ユニコード・フォントがあらかじめ搭載されており、これを使えば、ベトナム語でもタイ語でも、表示・タイプすることが可能になりました。
これによってWEB制作者も、Windows7、MacOSXで、ユニコード対応のHTMLエディタを使えば、翻訳者がタイプしたベトナム語原稿を、文字化けすることなしに表示、コピー・ペーストができるようになりました。
Unicodeの普及でweb/DTP業務におけるフォント問題はすべて解決したのか。
こうしたユニコード、文字通り「ユニバーサルなコード」の普及によりweb・DTP制作におけるフォント問題は一掃されたのでしょうか。
残念ながら答えは「No」です。
一世代前環境と現在の環境とのあいだでファイルのやりとりをする場合
一世代前環境の下で作成されたテキストをユニコード環境で扱おうとすると、 互いの文字コードの相違が原因で文字化けしてしまいます。
ベトナム語の例で言うと、Windows98の下で、「VNI-Times」のようなベトナム語フォントでタイプされたテキストは、ベトナム語専用文字コードで作成されており、ユニコード環境下の現在の環境では正常な表示ができないのです。
このように作業環境のバージョンアップ(OS、アプリケーションのバージョンアップ)に伴って、また、言語によって、予期せぬ文字化けが発生する可能性は常にあるのです。
これを解決できるのは、
「OS、アプリケーション、その他要素のバージョンの違い」によって
「こういうケースも起こり得ることを知っている」制作者だけです。
Unicode以前の時代から多言語の制作経験をしていないと
こうした原因に気付くことができず、完全にお手上げです。
翻訳原稿を提供してくれるクライアント側の担当者の方が、
あらかじめユニコード以前時代のデータであることを
事前に教えてくれると限りません。
ユニコードの普及で多くの制作会社さんにとっても多言語ホームページは制作しやすくなりました。 ただ、前述のようなイレギュラーな文字化けなどに、どこまで対応できるでしょうか。
多言語web・DTP制作においては、
単に制作会社のPCで表示することができ、
乱れた文字化けなしに編集が出来るだけでは不十分なのです。
FACILでは、ユニコード普及前の時代から、数多くの多言語DTP、WEB制作に携わり、あらゆる文字化けに対応してきました。
また、ユニコードが普及したことによって、新たに発症するようになった文字化けもクリアすることで、制作をこなしてきました。
FACILの多言語DTP、WEB制作は、あらゆるイレギュラーな文字化けへ対応してきた、いわば多言語のスペシャリストです。扱いのデリケートなタイ語、ベトナム語でも安心して多言語制作を委ねることができます。