言葉のわからない者同士、通訳がいれば十分!という誤解
日本で外国人住民が増加する中、あらゆる場所と状況で通訳の必要性が少しずつ認識されるようになってきています。
しかし、異なる文化や背景を持った人同士のコミュニケーションは、通訳を介するだけで成立するのでしょうか?
特に、「日本では当たり前」と思われている社会制度が「外国人住民にも当たり前」に知られている、とは限りません。
そのような日本社会の「暗黙の了解」を説明しないまま話を進めてしまうと、せっかく通訳を介しても、コミュニケーションに齟齬が生じて、日本人・外国人双方が困ってしまうケースは少なくありません。
“自分とは違う「当たり前」を持つ人に、大切な情報を確実に伝えるには?”
これを皆さんと一緒に考えたい、という想いのもと、FACILが動画を制作しました。
動画に登場する3人の人物設定について
進学を間近に控えたベトナム人中学生ナム君のお母さん アンさん
ベトナムから日本にやってきて15年。日常会話程度の日本語は理解できるが、様々な手続きに関係する書類の読み書きは苦手。子どもとの会話も主に日本語で、子どもの学校生活をあまり理解できていないことに困惑している。
ベトナム語通訳者
グエンさん
プロのベトナム語通訳者。地域の学校で外国にルーツを持つ生徒のサポート職に就きながら、NPO団体の要請に応じて、医療通訳者として病院でベトナム人患者の通訳をしている。
ナム君の担任の先生
ナム君の通う中学校の教諭。毎日の授業に加え、部活の顧問、学校行事の準備など、多くの業務に追われる多忙な毎日を送っている。
外国にルーツを持つ1人の子どもの進路について話し合うために、学校に集まった3人は、動画の中でどんなコミュニケーションを展開するのでしょうか。
ぜひご覧ください。