男女均等の次は……!

休日に暑い日差しの中、大阪城公園でのバーベキューを楽しんだ蔀(しとみ)さん。
「最近は冷たいものを食べなきゃやっていけなくなってたけど、暑い中暑いことするのもええなぁ」。もともと蔀さんは暑い時期に熱い日本茶を飲むとほっとするタイプだそうです。
みなさんも、外はうだるような暑さですが、思い切って外に出てみませんか。神社や水辺の公園などなど、暑い中でも涼しくほっとできるスポット、探してみてください。

さて話は「ほっとする」つながりで(?)女性車掌さんの話題に……。
「最近電車でね、女性の車掌さんだとなんかほっとするんよね」。
蔀さんは目が見えないため、車掌さんのアナウンスが頼りです。「でも男性の車掌さんだと車内が込んでうるさい時には聞こえにくいことがあって。その点女性の声はね、なんか聞きやすくて乗り間違えることもなくって、いいな~って思ってたんよ」。

最近は、この仕事は女性、この仕事は男性という縛りが少なくなってきています。
「ハンディを持ってる人も、これしかできないって決めつけるんじゃなく、自分のしたい仕事を選んでいけるっていうのがあっていいんじゃないかな」。障がい者だってできることがもっとあるはず、と蔀さんは言います。
「こうした壁がなくなっていけば、もっともっと生きがいとか張り合いとかができていくんちゃうかな~」。
障がい者にあるバリアも、ぜひ破っていきたいものです!

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シンガーソングライターで精神障害者支援の会の塚本正治さんをお迎えして(7月15日放送より)

今週のアイトゥアイズには、NHK番組「きらっと生きる」のエンディングテーマを歌うシンガーソングライターでもあり、精神障害者支援の会ヒットの副理事長でもある塚本正治(つかもとまさじ)さんにお越しいただきました。

福祉の現場の最前線にいらっしゃる塚本さんは、現状の厳しさを語ってくださいます。
「もう、福祉の現場は冷え切っている感じですね。事務手続きばっかり増えて、補助金は切られて……福祉に従事する人が減っているんですよ。それでホームヘルパーの派遣が決まっても、来てくれるヘルパーさんがいないとかね」。
 自立支援法に関しても「今までは作業所に行って工賃をもらえていたのが、自立支援の施設に移ることによって、逆に利用料を払わなきゃいけなくなって」と障がい者の負担は増える一方です。
「私たちの考える自立というのは社会に参加していくことです。けれどこの法律では障がい者も働きましょうと言うだけで、実際働ける現場はやっぱり少ない。これまで働いていた人が発病して、会社に復帰するとなった場合でも、その復帰をサポートする人も仕組みも少ないのが現実です」。

「大阪は知事が変わりましたが、どうですか」という蔀(しとみ)さんの質問にも、塚本さんは「大阪府民がこう言うのもなんですが、ダメですね」と苦い顔。
財政改革で障がい者福祉が一括削減・廃止から一部存続へ変更になったことも、「障がい者団体3千人で府庁舎に集まって抗議して、やっと譲歩を引き出したのに、知事の英断のように報道されて……」。

本当に頑張って必死になって戦っている人たちのことを、私たちはもっと知っていく必要があります。

塚本さんにはこれからも、歌、福祉現場での戦いともに、ぜひ頑張っていただきたいです!

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声のトゥモロー(7月8日放送より)

今週の「声のトゥモロー」には、体調を崩されていた坂田さんが久しぶりに戻ってまいりました!

さて坂田さんは先日、ウィング神戸で発行している情報雑誌「びと」の取材で、神戸市西区の神出にあるぶどう園へ行かれました。
夏を過ぎればくだもの狩りの季節。この農園ではぶどう狩りができるのです。

神出へは車いすリフトカーで向かいましたが、「向こうは田園風景が広がっていて、空気がおいしかったです」と坂田さん。「当日は風も涼しくて、同じ市内でもずいぶん違いました」。

職員の方にお話をうかがい、さっそく農園へ。電動車いすでの移動はどうだったのでしょう? 「地面は土の上にわらが敷いてあって、そのわらがタイヤの溝にはまって空回り。帰ってきたときには、タイヤについた泥とわらをほうきで掃いてもらう事態に……」と、ちょっと苦戦してしまいました。
しかし肝心のぶどう狩りのほうは、「ぶどうがすごく低めに生っていて、車いすでも取りやすくなっていました」。

車いすに乗ったままでも、自然の中でくだもの狩りができるって素敵ですね。これからのシーズンが本当に待ち遠しい!

ぶどう狩りが楽しめるのは8月下旬から9月下旬にかけてだそうです。
近くには農産物の直売所などもあり、きちんとバリアフリーになっています。
もう今年の秋は神出でぶどう狩りに決まりですね☆

詳しい情報は7月25日に発行される「びと」に掲載されます。
皆さんぜひ「びと」も手にとってみてください♪

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声のトゥモロー(7月1日放送より)

このたび、ウィング神戸の皆さんで旅行に行くことになりました。

ちなみに行き先は……ディズニー!

楽しい旅にするために、石山さんは旅行社に足しげく通いプランを練ってきました。
しかし、当日のルートも泊まる場所もばっちり決まって、計画がまとまりかけたその時に
問題は発生したのです。

航空会社から連絡が入り、「電動車いすが乗せられない」とのこと。

車いすは別個にコンテナに収納して、荷物扱いで運ばれます。
コンテナは94×94なのですが、石山さんの電動車いすは「計ってみたら96センチで2センチオーバーして。それでもう根本的に飛行機に乗れない」という事態になってしまったのです。

行き先もホテルも決まって、それなのに足がない……。「みんなで苦労して考えたプランが、何もかも飛んでしまった」と皆さん肩を落とします。

飛行機の設計の段階で、電動車いすの大きさが考慮されておらず、航空会社でも電動車いすがどういう物か分からない方がいるのです。
「形状や大きさを説明すると、『えっ、そうなんですか』とそのつど驚かれました」と石山さん。
「空気抜いたら入りますかね、とか聞かれましたが、電動はそう簡単に空気は抜けないのでね……」。
確かに、知らない人にはいい提案のようにも聞こえますが、そうではないのですね。

電動車いすで出かける人も増えている昨今、「もっと私たちが外に出て行って、車いすがどういうものなのか伝えていかなければいけないっていうことも学びました」。

プランは練り直しということで、ディズニーへの道は険しそうです……。

――ウィング神戸の皆さんの旅が、楽しい旅になりますように!

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リハビリテーション専門学校へ講演に訪れて(6月24日放送より)

番組パーソナリティの蔀(しとみ)さんは先日、大阪のリハビリテーション専門学校へ講演に行きました。

理学療法士と作業療法士を養成する学校で、施設内には浴槽や台所がセットしてあり、「車椅子の方や視覚障がい者が日常生活をするにあたって、どういうことに気をつけたらいいのか、自分たちで考えながら学んでいきます」。

「一年ぶりに行ってみたら人数が減っていてね」と蔀さん。施設の方に尋ねてみると「やっぱり最近、病院でも職につけないことが多いみたいで、学校に四年間通うのにもお金がかかるし、卒業しても資格を取らなきゃなれないしということで……」。療法士への道も険しくて、リハビリの仕事に就こうという若者も減っています。
そのうえ法律もころころややこしく変わって、「一生の仕事としてやっていけるのかと不安も出てくる」のが現状です。「理学療法士も作業療法士も、高齢者が増えていく社会でもっと大切となってくる人たちなのに、資格を取っても働きにくい社会になっているっていうのは問題ですよね」と蔀さんも口を尖らせます。

蔀さんは、「学校などで話をさせてもらえることは、私にとっても気付かされることが多い」と言います。「接する機会のないところって、あえて接していこうとは思わないじゃないですか。そんな中でね、こうして接する機会をとってもらうと、お互いの考えていることが分かっていいですよね」。
「私が話した内容をそのまま『視覚障がい者ってこうなんだ』とインプットするんじゃなくてね、それよりも、街角で白杖を持った人を見かけたら『お手伝いしましょうか』とか、とにかく声をかけてみてほしいっていう話をしたんですよ」。

そうして声をかけること、それを心の片隅においておくことが、これから彼らが療法士となったときに役立つことになるのでしょう。
それは私たちにも言えること。お互いに接していくことこそが、一番大切なことなんですね。

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