トップページ > 2008年5月9日

小規模作業所のこれから(5/6放送)

石倉さん5月6日はゲストに石倉泰三さんをお迎えしました。石倉さんは作業所くららべーかりーだけでなく、さまざまな事業を地域と作業所で協力しながらおこなわれています。アイtoアイズのご意見番でありコーディネーターでもありますが、今回はゲストにお迎えして、小規模な作業所のこれからについてお話いただきました。

石倉さんによれば、作業所にはいろんな立場があり、状況がありますが、「どんな作業所も国が示すように法人格をとって、しっかりとした基盤をもってやりたい」けれど、そのためのハードルはとても高い。

「ハードルをこえやすいような状況を作っていただいて、やっていけたらなあと思う一方で作業所のほうもね、今までとは違うことをやってかなあかんやろなって思います。地域に密着しながら、地域に育ててもらい、地域に貢献できるような活動をしていかないとますます障がい者の行き場がなくなってしまう」。

こうした障がい者を支えるはずの、自立支援法には「うまいこと名前つけますねえ」と思わず皮肉も。きれいな言葉でまとめられているだけで、実際はきれいな話だけではない。使いづらい。なにより負担も大きい。「だれがつくったんや、でてこーいって気分になってしまう」。将来、年金生活になればもっと負担が大きくなる。これでは展望や希望がもてない・・・

それでも「なんとかやってかなあかん」。
支援法がこんな状態で、作業所がなくなってしまえば、障がい者の受け皿がなくってしまう。もちろん、小規模作業所では受け入れられる人数に限界がある。「行き場をなくすのはとめなあかん。もどかしいけど、それでもやっていくしかない」。絶えずさまざまな問題にぶち当たってしまうなかで、作業所を、地域を支えていこうとする石倉さんの言葉はストレートに胸に響きました。