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視覚障がい者は料理をするの?(5月13日放送から)

5月13日の放送は「料理」がテーマ。

「見えない人って料理してるの?」と聞かれることがありますが、もちろん料理をします。視覚障がい者の人のためのお料理教室もあります。

視覚障がい者のお料理第一歩はお湯を沸かすところから。なぜならコンロに火をつけても、ついているかどうか分からない。横に手をかざして・・・コンロの上にちゃんとのっているのかを確認します。お醤油や油の量にしたって、今のように便利な調理器具はありません。「こんなん絶対無理や」と思っていたけれど、ひとつ工夫するだけでできるようになっていく。

ポイントは、丁寧に確認していくこと。たとえば、焼き加減。焼き魚も中まで火が通っているかわからない。でも竹串一本で中に火が通っているかわかります。竹串を刺して抜いてみて、先っぽを触ってべちゃべちゃっとしていたら生ですし、つるつるっとしていれば火が通っています。友達に「あんた家で魚焼けるん?中まで火通ってるかどない確認すんの。私、時々生になるときあるで」と聞かれて竹串のことを教えると「ええこと聞いたわ!」と驚かれることも。

見えない分だけワンクッションかかるけれど、急ぐことはない。「ひとつひとつ手間なんですけど、工夫しながらでも料理をしていったら、今日はこういう冒険してみようかなとか、これとこれの調味料を混ぜてみたらどうなるかなとか、いろいろ楽しみながら料理をしているんですね」。

そんな蔀さんのお気に入り料理を教えてくださいました。茄子とウインナーを使った料理です。詳しくはぜひラジオ音声を聞いて確かめてください!