「未来・次世代へ」タグアーカイブ

教育や子育てに関連する、または子どもたちが出演する番組。

2020年2月22日「ワンコイン番組」多文化共生ガーデン進捗と語り部inトルコ

2020年2月22日ワンコイン番組「多文化共生ガーデン現状報告」と語り部in!Multicultural garden&KATARIBE of disaster in Turkish。
参加者は関西学院大学山中速人教授、トルコ研究者井藤聖子さん、ミキサーとスイッチャーはFMYY金千秋でした。

最初は震災後地域に放置されている空地問題の解決の一つの提案として足掛け3年でやっと始動した「多文化共生ガーデン」構想の進捗を紹介しました。
現在駒が林3丁目は、きれいに整備され、今はお宝で飾られたり、「たかとり教会」のぺーパードームやぺーパーハウスとして新たな光が当てられている「紙管」でのガーデンの間仕切り創り。これは寿紙管工業組合の田中さんの多大な支援で行われています。

続いて今年2月トルコでの学会発表を山中教授と井藤聖子さんにお話していただいた。
学会での発表は、「災害の集合的記憶の形成にとって、被災者自身の「語り」がもつ社会的文芸的意味」それをトルコの地震被災者と阪神淡路大震災の被災者の語りを比較研究したものを報告したそうです。
山中教授によると以前から、トルコでは被災者の語りがあまり顧みられない。エリートたちは、民衆自身の語りに関心を示さないように思えるということで、トルコで2年前に行った被災者へのインタビューと日本の語り部の語りを比較して発表したそうです。
トルコの被災者の語りは、語り部活動が盛んな日本の語り部のそれと匹敵するくらいすばらしい内容と表現力を持っていることをトルコの研究者たちに伝えようとされたそうです。ただ、時間の制約もあり、トルコの大学人たちからの反応は期待していたほどではないことが心残りだと話されました。
しかし、そんな会場で、この山中先生の被災地おける語りという発表テーマを知って聞きに来てくれた一人の男性が会議終了後話しかけてきて、自分自身の子供の頃の地震に遭い苦しいテント生活を経験した辛い思い出を語ってくれたそうです。
日本における「語り部KATARIBE」の活動の盛んなことは、大変重要なことだとこの場にいた3人は考えています。災害の被害、災害からの復興、立ち上がる力、それはひとり一人異なるはずです。全体の鳥観図で見る視点ももちろん重要ですが、地べたからのひとり一人の思いを受け止め、その意味するところをしっかりと繋ぎ、見つめ続けること、それは、コミュニティメディア、FMYYの存在意義の大きな柱でもあります。

2020年2月のキッズラジオ

今日はお友達がゲスト出演してくれて、4人のキッズパーソナリティーでお送りしました。
今日のテーマは「こんなはずじゃなかった!?」
思ってたのと違う〜 こんなことになるなんて〜
とビックリしたり落ち込んだ経験を出し合いました。

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2020年1月25日「はばたけ!翔風タイム!」福島県立原町高校との交流番組

阪神淡路大震災から今年で25年、東日本大震災から9年が経とうとしています。神戸の高校生は、学校で震災・防災学習や避難訓練を行う中で震災について学んでいますが、震災を経験していない世代として知らないことも多いのが現実です。
今回の交流番組のテーマは、『震災に対する若者の姿勢 ~今とこれから~』です。
番組の中では、実際に被災された当時の状況や現在の状況、そして2019年の自然災害にもふれながら、改めて地震や自然災害などを受けて、どのような姿勢や意識を持ってそれらに備えていくべきなのかを話し合いました。

みなさん、こんにちは。須磨翔風高校放送部です。私たちは、毎年1月と8月の計2回、震災についてのラジオ番組を放送しています。昨年の8月は本校放送部のみの番組でしたが、今回は福島(ふくしま)県立(けんりつ)原町(はらまち)高校(こうこう)のみなさんと、交流番組をお送りします。
この番組のメインテーマである『震災』についてお話していきたいと思います。東日本大震災はマグニチュード9.0、福島県では震度6強を観測しました。そして津波の影響も大きく、最大で40mを上回る巨大な津波が発生し、多大な被害を引き起こしました。東日本大震災で被災されたのは小学1、2年の頃かと思います。当時、どのような状況だったのかをます原町高校の方に尋ねます。また、東日本大震災から9年が経とうとしている現在の様子を聞きます。
そして地震だけでなく最近の台風の猛威についても語り合います。
番組後半では須磨翔風高校や阪神淡路大震災で被害の大きかった長田区にある本町筋商店街で行った震災に関するアンケートを基に、震災を経験した世代と経験していない世代の考えの違いについて話をしていきます。
ぜひ、高校生の考える震災についてお聞きください。

2020年1月25日「関西学院大学・FMYY共同制作番組 第3回女たちの記憶をつなぐ~阪神・淡路大震災25年、被災の記憶を未来に伝えるために」

2020年1月17日、阪神・淡路大震災から25年。
FMYYは関西学院大学総合政策学部山中速人研究室とFMYYは、大震災の記憶を未来に繋ぐというテーマで、2020年1月11日・18日と2回にわたって特別番組を配信してきました。
25日の今日は、「女性たちの視点でとらえた阪神・淡路大震災」について考えたいと思います。

聞き手として関西学院大学非常勤講師でNPO法人アジア女性自立プロジェクト代表の奈良まさみさん。そして本日のゲストスピーカーは、NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネットこうべ代表正井禮子さんです。

番組に先立ち1月13日元町のまちづくり会館で開催された「シンポジウム~女性の視点から災害支援を考える」の会場の様子をご覧いただきました。

基本的に自然災害の被害は~平等ではない~ということが、NPO法人女性と子ども支援センターウィメンズネットこうべの様々な聞き取り調査でやいろんなネットワーク団体との調査ではっきりとしています。

そして女性という「性」による人災が起こることを、防災対策基本法の中にしっかりと明記しなくてはならないと強く訴えます。それはもちろん日常からの延長であり、女性の意思決定権の場への参画の低い日本の現状(閣僚が一人、ジェンダーギャップ指数153の121)まだまだ固定的性別役割分業があらゆるところで根強く女性が生きにくい日本社会の日常が、災害時に連動するとも言えること、しかしそれを変えていくために一人ひとりが声を出す、行動を起こす必要があると考えています。

参考資料:東日本大震災女性支援ネットワーク:RiseTogether:Women’sNetworkforEastJapanDisaster1政策提言2DVhttp://risetogetherjp.org/wordpress/wp-content/uploads/2012/01/20111111%EF%BC%A4%EF%BC%B6.seibouryoku.pdf
「災害と女性」情報とネットワーク

2020年1月18日阪神・淡路大震災25年 特別調査報道番組「震災後世代は、阪神・淡路大震災の記憶をどう継承するのか~阪神・淡路大震災25年、被災の記憶を未来に伝えるために」第2回

1995年の阪神・淡路大震災から25年、四半世紀が経過しました。
この25年間の間に新しい命が次々と誕生し、その人々は神戸市の人口ピラミッド22%にあたります。震災を全く経験していない若者たちは、あの大震災をどのようにとらえているのでしょうか?
自分たちの身近なものとして感じているのか?それとも歴史上の1枚に過ぎないのか?
今回神戸大学、神戸常盤大学、関西学院大学の学生たち445人に79問のアンケート調査を依頼し協力いただくことが来ました。
その調査報告を番組でじっくりと検証・解析して参ります。
またこの場を借りて、たくさんのアンケート設問に答えてくれた学生の皆さんに厚くお礼申し上げます。


震災25年を迎える神戸にとって重要なことは、過去を語るだけでなく、震災後世代がその「阪神・淡路」の記憶をどのように自分のものとして意識しているのかを検証することが必要だと、関西学院大学山中速人研究室と教授とFMYYは考えました。「語り部」としての伝承はもちろん必要です。しかし「語り」「伝承」だけではなく、震災後世代が、そこから生まれもの、気づきや知恵や仕組みについて、どの様に考えているのか、それを知る必要未来への提言としてのアンケート調査でした。
1995年の震災から生まれた、しかも在日外国人の発案から生まれた、コミュニティラジオ局FMYYは、非常に稀有な存在です。その誕生は、これからの日本の多様性ということに深くかかわる必然から生まれたものであるとも言えます。