「長田今昔ものがたり」第90話

第90話 お大師さんと霊泉(閑話休題) 2018年3月31日放送

井上さんなど須磨に住む人は、空海のことを「お大師さん」と親しげによび、この弘法大師が開いた霊泉や井戸を今も大切にしています。昭和13年の神戸大水害や平成7年の阪神大震災のときも、住民はこの水に助けられました。須磨寺にある「霊泉」、妙法寺にある「弘法の井戸」は湧き水で、須磨近辺がいかに「水」にめぐまれているかがわかります。さすがにいまは生水はだめですが、弘法大師さんが「杖」をもって立ち寄られる処に「泉」が湧いたと言われます。1200年もの歴史がある水です。「水のおかげ」、「自然のおかげ」を、須磨の水でわかしたコーヒーをのみながら感じとってください。


90話 須磨寺の弘法大師ゆかりの湧水
昭和30年代頃までは「こんこん」と水が湧き出ていて、近隣の人々ばかりでなく遠方の人々も多く利用していた。

多言語センターFACIL企画「医療通訳講座2018」その2

2018年2月19日(月)18時から19時半神戸市立医療センター中央市民病院研修室で開催された「医療通訳の上手な使い方」「外国人に伝わるやさしい日本語のコツ」を2回に分けて放送いたします。
まず2回目は3月31日土曜日18時00分からです。

現在はたくさんの外国語を必要とする人たちがまちに共に住んでいたり、旅行者としてまちに溢れています。そういう人たちのためにすべての言語に対応することができない場合は増えています。そのためには「外国人にも伝わるやさしい日本語」が必要となってきます。2回目は小松講師の現場での対応での「伝えるための心得」とともに合わせて、「やさしい日本語のコツ」について、特定非営利活動法人エフエムわいわい代表理事の金千秋さんを講師に迎えてのお話です。

3月31日第5土曜日は再放送を中心に放送します。

12時から18時までは、以下の再放送です。
12:00~ 3月3日第1土曜日の「ワンコイン番組」
13:00~ 3月10日第2土曜日の「ワンコイン番組」
14:00~ 3月17日第3土曜日の「ワンコイン番組」
15:00~ 3月24日第4土曜日の「ワンコイン番組」
16:00~ 3月28日の「Latina」
17:00~ 3月24日第4土曜日の「ゆうかりに乾杯!」

18時からは、
多言語センターFACIL企画「医療通訳講座2018」その2

18時30分からは、以下の再放送です.

18:30~ 3月24日第4土曜日の「YYJournal~長田の視点「芸術は神戸を救えるか?」」
19:00~ 3月24日第4土曜日の「われら学校放送部楠高等学校」

19時15分からは毎週放送番組です。
19:15~ 3月31日「長田今昔物語~千夜一夜第90夜」
19:30~ 3月31日「Voice of Fukushima」
19:45~ 3月31日「だるま森+えりこのデモクラティック フラワーズ」

「長田今昔ものがたり」第89話

第89話 清明節の中華義荘 2018年3月24日放送

明治維新、そして神戸開港から150年、北野界隈、外国人墓地や旧居留地に人の眼はゆくのですが、欧米人だけでなく、華僑などの「ひと」もたくさん神戸にきて今も活躍されています。華人、華僑のお墓が長田の滝谷町にあります。1870年宇治村(中山手7丁目)にできた中華義荘が、1924年に丸山に近い高台に移されました。二十四節気の「清明節」には、お国に「先祖と食事をともにする慣習」があり、桜の時期にはにぎわいます。広い墓地には、四川、北京、広東,広州、台湾などが出身地のお墓がならび、山側からは大陸に続く海を美しく見渡す絶景の地です。多文化の長田を感じてください。


89話 中華義荘

「ヨンタと謎の船乗り」オープン座セサミ西村有理さん作品!

3月24日土曜日YYJournalで紹介された作品です。

神戸らしい、そしてFMYYにぴったりな異文化体験の物語です。

このわくわく感が神戸のまちのあちらこちらからポカリポカリと産みだされていくことこそ、このまちの元気につながるのではないかと考える私たちです。来月第4土曜日4月28日もYYJournal芸術と神戸の係わり、芸術による神戸発展の可能性、「芸術は神戸を救うか?」パート2へと続きます。

臨時災害FMひばりFMが3月25日の最終放送に寄せて!

2011年3月11日の東日本大震災の被災地に30局の臨時災害FMが設立された。被災地の人々に、これらからを生き抜くための「寄り添う声」を届ける「地域の人の地域のための地域の放送局」だ。

たくさんの東日本の仲間ができた私たちのもとに、震災からの時間がたつ中で、1局1局閉じていくという連絡が届くようになった。そしてとうとう2018年春、7年間の放送を続けていた最後の3局も閉局するという。

その中の1局「愛称ひばりFM」から、3月25日日曜日が最後の放送だという連絡がきた。言葉に出せないたくさんの思いを持つFMYYの仲間たちが、メッセージを書いてくれた。最後の放送の前24日にはこのメッセージカードは南相馬市役所のあのスタジオに届いているはず。

311から生まれた臨時災害FMはその使命を終えたわけではない。今までもこれからも必要とされる声があるはず。私たちはその仲間でいる。永遠に!

神戸市長田区から世界の言語で放送しています。