第9回 街ブラ〜人と街とくらしを探る

今年4月から始まりました街ブラですが、お陰様でたくさんの方々と繋がり、取材にご協力下さったこと、スタッフ一同感謝しています。今回は年末特番ということで、4月から11月までの内容を振り返りました。

その中で、8月にご出演くださった金子優さんが、ご多忙のところ時間を作って下さり、スペシャルゲストとしてスタジオにお越しくださいました。

金子優さんは生粋の長田っ子であり、長田を代表するダンサーです。長田区の名倉みふね幼稚園でダンススクール講師もされており、長田のお祭りには欠かせない方です。また、8月の放送でお話し下さったこれからやってみたいことを、放送後に実現されており、素晴らしい活躍ぶりに目が離せません!

街ブラを振り返ると、
4月 ガールスカウト主催の明親こどもフェスタ
5月 長田神社の花水木まつり
6月 中央卸売市場の魚河岸デー
7月 兵庫区のカフェSOWA
8月 金子優さん
9月 須磨寺のshop 小春日和
10月 日本茶カフェ彩茶
11月 長田区の長福寺 原田住職さん
となっています。

インタビューさせていただいた皆さま、本当にお世話になりました! 街ブラは、これからも色々な場所に出向いて、たくさんの方々と繋がって、みんなの笑顔が広がっていくことを願っています。

今回スペシャルゲストとしてお越しくださいました金子優さん!ありがとうございました!

街ブラは、輝く人・街を応援します。
また、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

12月9日土曜日のワンコイン。本日は電話中継もありでした。

今日のミキサーは4月からは名古屋に転勤の上澤crew。そして金千秋と今ちゃんこと今井正さん。初参加の「MASAKO」さんは郡山→埼玉→台湾・台中→この度神戸に移住という福島原発事故からの自主避難者。電話中継での参加はバレンタインチームの久一さん。

ここからは、今ちゃんからのレポート

今回は放送開始早々にMASAKOさんとバレンタインチームの久―さんとの電話中継でした。MASAKOさんは、住んでいた福島で原発事故が起こり、子供さん2人(小学生と高校生)と台湾へ避難しました。そこでは原発事故の避難者として注目され、各地の大学等27カ所て講演されました。

又、台湾のカフエは地元住民の交流が盛んで、そこでは原発問題の関心が高く、時には日本へ発信して欲しいと思う程の熱い声があったそうです。スタジオの声でも、先日ノーベル賞のアイキャンから「日本人はサイレントピープル」と言われている事と重なるとの話もありました。

今ちゃんトークは、大阪ハルカス美術館で先日開催された葛飾北斎展を観賞してのお話です。約200点の原画から伝わる熱い想いと、その大半が大英美術館の所蔵品である事に、90歳迄現役で活躍した北斎パワーが、海外でも高く評価されていた事に感じた話でした。

上澤さんは来春に名古屋へ転勤されますが、「名古屋走り」と言って交通事故が多いそうで、無事に活躍されることを一同で祈りました。

原発・芸術・転勤、と色々なお話でキャッチボールしたワンコイン放送でした。

わぃわぃキッズラジオ「広島での平和学習の報告」

今月のわぃわぃキッズラジオ。
テーマは「広島での平和学習の報告」でした。

1泊2日の修学旅行で広島に行った6年生に1年生と5年生がインタビューしました。

広島でどこを訪れたのか? 原爆資料館、語り部さん、平和集会で、どんなことを感じ、考えたのか?

原爆の被害を自分の目で見て感じたリアリティを、こどもたちの率直な声で伝えてくれました。

今回は大学生のゲストさんもいらっしゃいました。
◆その大学生たち、京都外国語大学の感想です。 
大森香苗・田島都・福田萌々香・浦茄衣理・岸あやか

1)子どもたちの番組ミーティング
それぞれが自由に意見を言い合い高学年のメンバーを中心に大人の助けを借りつつ、リーダーシップをとりながらミーティングを進めていた。進行の大まかな流れを確認し、終始楽しそうな雰囲気のなか自分達で主体的に進めていた。
2)生放送スタジオで
挨拶とメンバーそれぞれのユニークなニックネームを含めた自己紹介から始まり、私達も一言挨拶をした。次に、今回のテーマを紹介し広島での平和学習の報告を行い、それぞれの感想にディスカッションを挟みながら進めていた。
ミーティングの雰囲気とは一転、みんなが緊張感をもって引き締まった顔つきで取り組んでいた。緊張しているように見えたが、そのなかでも自分たちの感想を言う場面ではしっかりと意見を言っていた。
少しお姉さんの私たちからの提案は、時間配分にもう少し気を付けられたグッとよくなるんじゃないかと。生放送の緊張感!そのため言葉に詰まったりフット頭が真っ白、言う事を忘れてしまうという場面も見られドキドキした。でもそこは小さくても去年から番組を担当しているさすがのパーソナリティ。なんとかやり過ごしていたが、ミーティングの段階で軽くリハーサルはしてはどうかなと思った。
◆内容
今回は、平和学習という難しい内容にも関わらず、メンバーそれぞれが平和について感じる事や自分なりの意見を主張できていた。
現在では、戦争時に生きていた人々に比べ、命の重さやありがたさを軽視する傾向があると述べていたメンバーもいた。このように、広島を訪れた事により小学生のような幼い子どもたちでも戦争や命という難しいテーマについて深く学ぶことができるという事をこのラジオを通して実感し、平和学習の大切さを改めて理解した。以上。

大学生のお姉さんたちどうもありがとうございました。
今の小学生が学んでいること、感じていることを、たくさんの方に聴いていただきたいです。

11月5日日曜日「一七市拡大版2017」レポートその2

去年は残念ながら雨でしたが、今年はとってもよい天気。FMYYは音響で参加しました。そして司会に神戸市立須磨翔風高等学校の放送スタッフが担当。京都外国語大学の学生も多文化体験ということで参加しました。

 

 

「一七市拡大版2017」参加レポート 京都外国語大学
◆大森香苗
11月5日にJR新長田駅鉄人広場で開催されていた「一七市拡大版2017」で神戸、多文化・多言語コミュニティ放送局FMわぃわぃのボランティアスタッフとして音響担当のお手伝いをさせていただきました。音響担当ということで今回のイベントでは、メインステージで使用するマイクの出し入れのなどのお手伝いです。
この「一七市拡大版2017」は、震災後から毎年主催されるイベントであり、長田区内から障がいを持つ方々の団体・障がいを持つ方々が通う事業者が主催者となって主催されるイベントです。また自然災害をテーマとした企画も行われる全国でも珍しい福祉のイベントであると教えていただきました。そして、実際に障がいを持つ方々と一緒にお仕事させていただきました。ステージ進行においても障がいを持つ方々のためにマイクコードの配置に注意を払うなどの注意点がありました。そして、イベント開始前には挨拶の際のコミュニケーションとして簡単な手話も教えていただきました。
今回は、メインステージでのマイクの補助ということもあり、メインステージでのイベントの流れを終始一番近くで見させていただきました。司会者の言葉やメインステージで行われるプログラム・企画の全てが手話で訳されていました。また、お仕事とお仕事の合間の時間が空いた時間には、イベントに出店されていた団体さんのお店に足を運ぶ機会もありました。そこでは、各団体・事業所が障がいを持つ方が中心となってイベントの作業をする姿がありました。
イベントの主催側の方々も、イベントに足を運んだ方々も同じ人間として「一七市拡大版2017」イベントを楽しんでいるということを強く感じました。私は今まで、健常者が障がいを持つ方の方を支援・サポートするという概念を持っていました。しかし、今回のイベントで最も強く感じたことは、私の固定概念は間違っていたということです。どちらか一方が支援することが前提ではなく、同じ立場で互いを思いやりながら互いをサポートし、協力しているということ、またイベントに足を運んでいた、小・中学生、お店のお手伝いをしていた小・中学生も同じように障がいを持つ方々と共にイベントを楽しんでいると感じることができました。イベント中、中学生・小学生の振る舞いを見て、このイベントだけではなく日常生活でも長田区では障がいを持つ方々と「共に生きる」ということができているのだと感じることができました。
今回のイベント「一七拡大版2017」にボランティアスタッフとして1日だけでしたが参加させていただき、非常に学ぶことが多かったと感じました。このイベントは、障がいを持つ方々の力が無ければ成功することは無かったと思います。また、私自身「共生」について文字に起こすことができないような肌で感じることによってしか学ぶことができなかったことも多かったと思います。そして、今後はこのような福祉のイベントに自ら足を運ぶことによって学ぶことができる多くのことを今後も引き続き学んでいきたいと考えました。
◆福田萌々香
今回は、神戸市長田区の新長田駅付近で行われた福祉施設や事業所で働いている方たちが、自らできることを発見しハンディクラフト、手作りお菓子、フリーマーケットなどの自発的な行動を行い、私たちとの共存を図るイベントです。
1995年に起きた阪神淡路大震災の時に県外から多くの助けをもらい自分たちも何かをしたいと考え、発案したイベントを今でも継続しているということでした。いままで、障がいを持っている方とともに何かをしたり、実際に近くでイベントを見ることはありませんでした。私には、脳に障害を持つ叔母がいます。叔母は自分で身の回りのことをすべて行う…ということはできません。ですが、田舎に住んでいるということもあり周りの人が温かく、いつもどこにでかけても助けてもらっています。しかし、都市部ではなかなか障がいのある人々が社会に馴染めることができません。このようなイベントは、そんな人々のつながりを再構築する手助けになると心から感じました。また、このイベントが開催された長田区を含める神戸市は、様々な国籍のかたが住んでおり、この機会にとイベントの帰りに寄ったモスクではエジプトの方からイスラム教についていろいろな話を伺いました。神戸市はアジアからアフリカまでいろいろな人たちがいるので住みやすいと話しておられました。神戸市は多文化共生を促進するのに最適な土地だと思います。次回も異なる文化の方とのイベントに参加し、学んでいきたいです。

11月5日日曜日「一七市拡大版2017」レポートその1


去年は残念ながら雨でしたが、今年はとってもお天気。FMYYは音響で参加しました。そして司会に神戸市立須磨翔風高等学校の放送スタッフが担当。京都外国語大学の学生も多文化体験ということで参加しました。

神戸市立須磨翔風高等学校の感想が届きましたのでお伝えします
◆1年 愛川真由
私は今回、一七市拡大版という障がい者団体主催のイベントに初めて参加させてもらい、たくさんのことを学びました。一七市拡大版みたいに、障がい者の方が中心となって主催されているイベントがあると知らなかったので驚きました。どのブースに行っても優しく接していただき、売っている物もシンプルでとても可愛かったです。また今回みたいなイベントでは、原稿を見て読むのではなく、自分の見て感じたことを伝えるのが大切だということを学びました。これからの文化祭などで、今回学んだことを生かしてアナウンスができるようになりたいと思いました。
◆1年 市橋芽依
今回一七市に参加させていただいて、様々な貴重な体験をさせていただきました。障がいを持つ人々のお店に行ったときは笑顔で接してくださり、きれいな髪飾りやおいしいお菓子など様々なものを売っていて、障がいをもつ方々の強いつながりを感じることができました。また司会進行はつたない面もありましたが、アドリブなどで盛り上げることができてよかったです。今回のたくさんの学びを生かして頑張っていきます。
◆1年 木村大樹
今回体験させていただいた祭りは自分にとってとても良い経験でした。FMYY音響ボランティアとして参加させていただきましたが、それ以外で学ぶことがとても多かったように思います。障がいを持った人たちとの交流は何回経験しても学ぶことが多いです。障がいといっても人それぞれであり、その一人一人が生きていく方法を教わるたびに、自分と比較していろんなことを考えます。今回もまた、やはりすごいなと思いました。ステージのパフォーマンスも障がいを持った人々に届ける方法をとっているのを見て、学ぶことが多かったです。これからも学んだことを生かして学校生活に励んでいきたいと思います。今回お世話になったか方々に感謝の気持ちを持ち、次のステップに行けるよう頑張りたいです。
◆1年 長谷祐樹
今回一七市拡大版2017でお仕事をさせてもらい、様々な収穫があったと感じます。仕事に関しては迅速な対応をすることや、仕事に対するはっきりとした心持で構えることなど様々なことを学べました。反省としてはアナウンスのできが悪かったことや、事前資料を十分に読み込むことができなかったことが挙げられます。特に資料をもっと読み込んで入れば、今回のイベントの概要についてもっと詳しく知ることができたと思います。イベント内容は、僕たちも、ろう者の方と楽しめる内容になっていてとても楽しかったです。特にしんごお兄さんの歌唱、演奏パフォーマンスでは、大きな円ができるくらい人が集まり、盛り上がり、僕たち放送部も参加して楽しめました。今回の活動を糧にして精進していきたいと思います。
◆1年 森本愛未
今回初めてこのようなイベントに参加させていただいて改めて私は、この社会はいろんな人たちが互いに支えあって生きているんだなと感じました。私は今回のイベントの内容などをきちんと下調べせず、ほとんど何も知らないまま参加しました。実際現場に行ってイベントの中心となっている体の不自由な人々にお会いして、私はなにも知らないままここに来たことがとても恥ずかしく思いました。体の不自由な人たちが私よりもたくさんの行動や呼びかけをしている姿を見て心の底から、体の不自由がどうこうじゃなくてやるかやらないかという気持ちだけで、人はこんなにも変われる!ということを学びました。今回このイベントに参加でき、普段触れ合う機会の少ない方々と触れ合い、支えあいの大切さ、自ら行動していくことの大切さを学びました。本当にありがとうございました。
◆1年 森優風
私はこのイベントに参加させていただいてたくさんの学びがありました。障がいを持っている方と触れ合う機会は今までありませんでした。ですが、今回障がいを持った方が主催のイベントで須磨翔風放送部として司会・進行をさせていただいて本当に光栄でした。みなさん明るく話しかけてくださったり、とても楽しかったです。障がいを持っている方もそうでない方もみんな支えあっているということを改めて学びました。司会現場でも急なアドリブにしっかり対応するという実践的なことも学びました。本当に貴重な体験をありがとうございました。

「長田今昔ものがたり」第74話

第74話 銀行とお金 2017年12月9日放送

被災者のワダカンは、震災前51歳まで無借金でした。築70年のわが家が全壊、自宅や近隣の復興住宅の建設で、多額の借金を抱える人生となった。2011年の東日本大震災のときも、「いま被災地に必要なのは何ですか」のテレビ取材に「お金です。」と正直に答えた。保険がおりると思い、室内の全壊の写真もとったが、火災保険では担保されなかった。神戸市の復興住宅(16戸)は建設後20年がたち、自主経営となり、今年からあと15年、銀行ローンの返済が残る。1995~7年当時は銀行の貸し渋りにも直面した。お金の話は避けたいが、震災復興の重要な部分でもある。


74話 わが家の台所(1995年1月17日)

神戸市長田区から世界の言語で放送しています。