YY JOURNAL 長田の視点  「災害とボランティア 」

2016年11月26日 「YY JOURNAL 長田の視点」
「災害とボランティア(熊本とインドネシアでの活動を比較研究)」161126_1本日のゲストは本塚智貴さん=人と防災未来センター研究員(工学博士)です。
今回はYY-CREWの宮本健一郎crewが参加した、兵庫県のボランティアカレッジでの講演をきっかけに、ご出演の運びとなりました。
(収録時写真 左 本塚氏 右宮本crew)

「熊本地震では、うまく運営できていない避難所があった。」といわれています。どうすればよいのか?

本塚さんの研究されてきたインドネシアのポスコ(POSCO=post+comand、住民が自発的に設置する避難所)にヒントがあるようです。
posco写真はPOSCCO(インドネシアでの被災地支援の拠点)
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日本でPOSCOは可能か?本塚さんは、熊本の前震発生直後に現地に駆け付け、本震を迎えました。本震前後の被災地の状況、その後の避難所運営の観察から、その可能性を見い出されています。
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熊本でもPOSCOはできていた。なぜできるところと、できないところがあったのだろう?コミュニティの力が成否を分けたのでは?ならば、コミュニティを強化するには?そしてボランティアはどうかかわる?p_20161125_113653
熊本とインドネシアを比較しながらディープラーニングしています。是非お聞きください!jica2(写真一番上JICA関西と共にFMYYが行っている草の根事業、その他いろんなJICAの研修員の受入れ、研修を行っています。神戸長田での活動を長田から世界へお伝えしています)

リポート:宮本健一郎

「長田今昔ものがたり」第19話

第19話 鎌倉の人 2016年11月19日放送

北条高塒は、1333年鎌倉の「腹切りやぐら」で283名全員自決したとの話があります。ある説では、次男時行は逃げることができ、その子、時孝が東尻池に隠れたのです。2つのお墓に、その言われが刻まれています。俳優の高倉健さんは福岡出身ですが、その4人兄弟の北条篤孝の流れと言っています。それらの先祖をもつ友人たちは、足が速かったり、ラグビーのバックスだったりしました。そんな話題ができ、鎌倉とわれわれの「つながり」が実感できるのもありがたい土地柄なのです。

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第19話 近所にあるお墓の記録

11月19日のワンコイン番組、放送前に地震速報!!

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今日のワンコイン番組の出演者は工藤真樹さん、今井正さん、蔀より子さん、MCはハマノカズミさんとの4人で放送していました。

まずはじめに話したのが蔀さんで、私は蔀さんとお会いするのは初めてでしたが視覚障害の方だとは思いもしませんでした。蔀さんが持ち寄った話題は最近聞くホームから落下する視覚障害の方が多いとのことでした。

点字ブロックは視覚障害の方達にとっては命綱のようなものでその上に荷物や自転車、バイクなどを置かれるととても困ると仰られていました。

蔀さんが求めているのは、新幹線のホームに落下防止のためホームドアが設置されていますが、そのような設備はあればいいが、国としてはお金も時間もかかるので難しいというのならば、健常者の方々のお金も時間も必要のない声かけで変わると仰られていました。
いきなり触れては驚かせてしまうので声をかけた後、どのように困っているのかなどを聞いてもらえれば助かるということで、とてもこの話はタメになりました。普段聞くことができないような話だったので勉強になりました。

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次に話した人は工藤さんで11月20日に行うフィッツマルシェというライヴの告知でした。クドウマキさんはその中でマッサージのブースにいて普段はエステをしている方だと放送の中で知りました。

今井さんは私が過去のワンコイン番組を聞いていた時に話していた方で、その時は米の相場を知らせる時にこの辺りの山を使って旗を使って知らせていたという話をしていた方でした。この方は話の引き出しが多く、そして話に引き込まれるような魅力と声を持っている方と私は感じました。

この方の話す話は面白くラジオ慣れしているのか分かりませんが、聞いていて心地いいなという印象でした。

今井さんの話は神戸での年の瀬を感じる行事という話でまず「ルミナリエ」「郵便局の角松」「断捨離」「除夜の鐘」
二つ目にあげた郵便局の角松にちなんで年賀状などは、年々時代と共に減ってきているという話でした。

確かに私達の世代で年賀状を、やりとりするというようなことはなくなっていると思います。携帯、スマートフォンが普及している今の社会で紙に書く必要はなくメールなどで済ましてしまいがちだからでしょうか。

そして四人の中の話題として「ゆく年くる年」の中で目標を作るのはイイという事で、今井さんは東京オリンピックを見に行く約束を友達と交わしているそうです。まだまだやりたいこともあってステキな方だなと思いました。

今日のワンコイン番組に御一緒させていただいた感想は、一番これまでの中で面白かったのと、とても勉強になったことです。これまではパク・ミョンジャさんとのワンコイン番組に御一緒させて頂いたのですが、パクミョンジャさんの話もとても勉強になる話ばかりでした。
今回は聞く話しのジャンルが違い、視覚障害の方の視点での社会ということで聞いているとまだまだバリアフリーといっていてもそれは健常者から見ての視点で視覚障害の方達の求めるものとしては、「物足りないのかな」と感じました。それと同時に自分が今まで何気なく見ていた点字ブロックについてや視覚障碍者の方たちと出会った時には、自分ができることがあるならば積極的に、注意して見て行きたいと思いました。

今日のワンコイン番組もとても勉強になりました。

番組レポート、神戸学院大学 濱本京佑
 

多文化多言語 まちはイキイキきらめき講座 第1回放送

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外国人と呼ばれる人たちと共に過ごす職場、学校、町内会での日常。
一緒に過ごす時間の中で相手に直接聞けないこともあるから
なんとなくコミュニケーションが手探り状態・・・。
そんな日常がほんの少しでも変わるヒントになるような
NGO・NPOの専門家のお話を聞いてみませんか?

5回連続講座の第1回目の放送は、2016年11月19日土曜日14時~15時。(11月から2017年3月まで5回にわたり毎月の第3土曜日14時~15時に放送予定)
第1回は「地域の多文化を掘り返す」と題して
特定非営利活動法人たかとりコミュニティセンターの専務理事 日比野純一さんのお話。
司会進行はFMYYの金千秋です。

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お話は1枚の写真から始まりました。1995年の2月14日あの「満月の夕」が生まれることとなった駒栄公園のテント村(現在はアグロガーデン)で「ソウル・フラワー・ユニオン(のちにモノノケ・サミットとして被災地を歌の行脚をしたロックグループ)の到着を待つまさにその日の写真です。skmbt_c20316111818471

まちの復興とは、そこにある多様な人々と共に、顔を顔を突き合わせ、それぞれの人生を語り合いながら、一つ一つ、一人ひとり自分らしい人生を送れるまちをみんなで創っていくこと。

そんな中でいち早く、地域の丸五市場のみなさんと共に始めた多様で多文化な取り組み。290-001481-1-00001 290-002003-4-00001 290-002003-2-00001290-001481-1-00003

野田北部まちづくり協議会と共に神戸で最初に創った多言語でのごみ出しのルール看板。まちで共に住むためには、すべての人々に「住みやすいまちづくり」のために情報が届くよう目を見張り、耳をそばたて、自分とは違う状況にある人への気配り、目配り、努力が必要!と地域の人が感じて初めて可能となった看板です。290-002030-9-00001

「長田今昔ものがたり」第18話

第18話 五輪の塔(鎌倉時代) 2016年11月12日放送

須磨にお住まいの井上勇さん、長い間、社寺の建築のお仕事をされていました。五輪の塔にも、くわしいのです。平安中期ころより日本各地に大型五輪塔が建立されはじめ、現存され現在に至っています。大がかりな石塔であり、庶民の及ぶところではなく、時の治権者か豪族が建立したのではないでしょうか。写真は中世・最大の塔で、鎌倉時代のもの。前に紹介した「敦盛塚」など、平家一門の塔も多い。高野山にゆけば、多くの五輪の塔をみることができる。神戸には4基残っています(全国では50基ほど)。

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18話 石清水八幡宮・神応寺

11月12日土曜日のワンコイン番組には韓国語が飛び交いました。

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番組リポート、神戸学院大学 経済学部経済学科3年松井夕華

今回は風邪で声が出なかったため、番組リポーターとして参加させて頂きました。

今回はわぃわぃクルーの宮本さんをはじめ、滝澤さん、厳さん、JICA職員の小野さん、安田さんという国籍やお仕事もそれぞれ違う5人の方がお越しくださいました。

ラジオではJICAでの事業内容についての話から始まり、甲南大学の講師であった滝澤さんや日本に留学生としてやってきていた厳さんの震災当時のお話、日本と他国での擬音語や宗教感覚に対する違い、異国の地で聞く故郷の「音」の安堵感、他国の言葉に興味を持つきっかけ、と話が進んでいきました。また、日本と他の国での災害に対する意識の違いなども、実際に行った経験からお話をしていただきました。

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私自身、JICAという機構名は耳にしたことがありましたが、実際にどのような活動を行っているのかを知りませんでした。その為、今回のお話を聞き、活動の内容を聞くことができて、とても興味深いなと感じました。

日本の「災害文化」がどのように生かされているかのお話では、日本人と海外の方の意識の持ち方の違いを聞くことができました。「過ぎた事は深く考えない」というのは一見ポジティブではありますが、天災、災害について考えたとき、災害多発国日本においての災害文化的な思考、自然災害を止めることはできない、しかしながらその天災が「起きること」、そのダメージをいかに最小限で食い止めるかの「減災」を行う事が大事だとおっしゃっていました。

そのためにこそ「災害文化」の日本としては、次に備えるために「伝えていく事」が重要であるのをJICAに来て知った、と兵庫県職員として現在はJICA兵庫で働いている安田さんが言われていたのを聞いて、海外の方と自分たちの意識の違いに驚くと同時に、国内だけでなく海外でも阪神大震災での教訓が生かされている事はすごい事だな、と感じました。

神戸市長田区から世界の言語で放送しています。