「YY音源ライブラリ」カテゴリーアーカイブ

「長田今昔ものがたり」第85話

第85話 高取山とお稲荷さん(閑話休題) 2018年2月24日放送

高取山は標高328m、六甲山系の独立峰で須磨区と長田区にまたがり、格好のハイキングコースになっています。山頂からは神戸空港が一望でき、目の前に新長田も広がり、夜景もすばらしいです。この「お山」には、たくさんの神社が集合しています。茶店もにぎやかですが、そこで飲むお神酒も格別の味でしょう。初午(2月11日)には須磨側から登り、荒熊神社におまいりします。井上さんのおばあさんの時代、「のせん行(ぎょう)」といって、セイロに「稲荷ずし」を入れて、何組もの人がお参りしたそうです。須磨では3大稲荷(須磨寺の出世稲荷・関守稲荷・高吉大善神稲荷)があって、今も大切にされています。


85話 高吉大善神(たかつきだいぜんじん)稲荷神社
初午祭は毎年3月上旬に行われ、西須磨名門林良兵衛家「個人」が代々祀る。


須磨寺出生稲荷社(新しく建て替えられた)
平清盛の福原遷都の折、湊川畔に奉安したる出生稲荷。平家ゆかりの須磨寺へ遍座とある。


関守稲荷神社
平安時代後期この辺りに関所があった。

1年に一度ソウルから1日ボランティアにやってくるソウル女子大生

ソウル女子大学日語日文学科が海外研修として、神戸親和大学の受け入れで神戸に2月5日から14日まで滞在。2月9日神戸市長田のFMYYをイヒョウン、チョンソヨン、イミョンジュ、キム・ダビン、イジミン、キム・ゼヒ6人とチョデハ教授、そして神戸親和大学のチューター2人と同じく神戸親和大学の教授お二人が引率としてFMYYで1日ボランティア活動をしてくださいました。

これは韓国政府の助成を受けて、ソウル女子大学日語日文学科が海外研修として行う「グローバルサービスラーニングプログラム」という海外事業です。
1日という短いボランティアア活動でしたが、日語日文のみなさんですので、日本語でその報告をしてもらいました。また神戸親和大学のチューターの二人にも感想を述べてもらい、最後に引率のチョ教授にもこの海外での活動についてお話しいただきました。

みなさん、こんにちわ!ソウル女子大学日語日文学科の海外研修としてグローバルサービスラーニングプログラムに参加している二年生のイヒョウン、チョンソヨン、イミョンジュと申します。

■イヒョウン:こんにちは。イヒョウンと申します。今日はボランティア活動に向けて高取センターに来るようになりました。 特に、ベトナム料理についてはよ知りませんでしたが今日の直接体験を通じて料理知ることができました。 韓国の食べ物と大きく違わなくて親しみを感じました。 食べ物だけでなく、色んな国の文化が高取センターの中で調和している姿が感動的でした。

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YYJournal~長田の視点 2月は大阪大学の学生たちの声!

2月のYYJournalは、大阪大学人間科学部共生学系の学生たちが実際に自分たちの体験したことを、文字に直し、それをそれぞれが発表することで、問題とするべき点、より良くしていく点を拾い出し、次はFMYYの番組として言葉に変換しました。その工程の中で「何を自分たちは手に入れたのか?」「何を社会に伝えるべきなのか?」をもう一度確認する機会としました。またそれを音声として自分たちもインターネットを通じて聴くことで、再度自分たちの学びを真摯に見つめなおすという学習の一環として製作いたしました。


私たちは大阪大学人間科学部共生学系の二回生です。
今回は私たちが外国にルーツを持つ子供について学んだことをお話しします。
私たちの学系では「日本と世界」をテーマに実験実習を行いました。
その中でも外国にルーツを持つ子供に焦点を当て、子供の支援団体及びコリアタウンを訪問し、子供たちの置かれている状況を知り、自分たちにできることを模索してきました。
その過程で縁あってFMYYさんの協力のもと、学んだことの発信による還元をさせていただくことになりました。 続きを読む YYJournal~長田の視点 2月は大阪大学の学生たちの声!

らの会byねネットワーク長田~カンボジア事業と丹波での事業

今日に「らの会byネットワーク長田」はくららべーかりーのネットワークの事務所とクララのお店にお邪魔してきました。事務所には松竹の女優さんたちの大型カレンダーがあり、障がい者事業所と映画会社との繋がり~~という異業種交流を実感いたしました。
また理事長の石倉さんは、カンボジアとの奇跡のような出会いをお持ちで、スラロニュプロジェクトについても熱く語っていただきました。
この事務所になくてはならない西山さんは4月から丹波、市島での新しい事業所立ち上げに出発するそうで、ネットワークの輪は広く広くなっていきます。

くららべーかりーの仲間は今日も元気です。パンもしっかり買わせていただきました。
くららでの写真の笑顔は「バタ~~~~」だそうです。これは長田の寅さんならではの発想。「フーテンの寅」はいつも「バタ~~」なんだそうです!!

「長田今昔ものがたり」第84話

第84話 たかとり教会に集う人々 2018年2月17日放送

たかとり教会は1927年の創設で、もう90年。ワダカンは震災の年からFMわぃわぃの放送スタッフでお世話になっており、23年。ご縁とは不思議なものである。23年続けている「震災定点観測」にも「海運町」の撮影スポットがある。野田北部とその近隣の住民の方とも知り合いになっている。いつも掃除の川福さん、画家でもある高木さん、ちょっとバーのバーテン大見さん、楽しい時間を過ごさせもらった。コミュニティーのパワーがすばらしい地域であり、勉強もさせてもらった。毎年1月17日に「震災の追悼行事」を新長田駅前広場でつづけているが、発祥は「たかとり」であり、感謝の言葉をささげたい。


84話 たかとり教会のある海運町(2018年1月8日定点撮影)

2月の「南の風~奄美編」 奄美ふゆ旅

今年も〈奄美ふゆ旅〉に行ってきました(1996年から始めて今回で連続23回目)。今回は、同行者が三人。小説家・高木敏克氏、哲学者・北岡武司氏。そして俳人・亘余世夫氏です。みなさん「団塊の世代」。元気の塊のようなひとたちです。

旅も「団塊ツアー」と呼びたくなるような内容でした。ナビゲートするわたしがたじたじとなる場面も。さて、今回の番組は、沖永良部島・徳之島・奄美大島をめぐった旅の報告や感想をもとに構成しました。


徳之島・亀津での語り合い。徳之島の人たちは熱く、かつ繊細な感情の持ち主が多い

語り/01

まず語り始めは、変わりつつある奄美・シマウタと、詩の世界についてです。奄美に毎年通いつめていると、島で会う人がすこしずつ変わっていくものです。その変遷をシマウタと詩の世界に限って語りました。まずシマウタの世界。去年、築地俊造さんがおなくなりになられて、その存在の大きさをあらためて知ることになります。さらに追い討ちをかけるように、坪山豊さんも療養されているとのこと。このお二人のシマウタを聴くことができないなんて、これほど大きなショックはありません。

また詩の世界では、藤井令一さんが去年亡くなったこともいまだ心の整理ができていない状態です。奄美大島には仲川文子さんというすばらしい詩人がいらっしゃるので、まだ安心ですが、隆盛をきわめた奄美の詩の世界も、一時に比べて寂しくなりました。

ただ、シマウタも詩の世界も、いずれ、次世代のウタシャ、表現者が活躍することになるでしょうから、それまですこし待っていましょう(シマウタの世界では、若手・中堅は活躍しています)。

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