南の風 奄美編~追悼 築地俊造さん~


5月20日土曜日17時からの1時間番組「南の風~奄美編」は、2017年4月14日に亡くなられた築地俊造さんの追悼番組その1でした。
そして6月17日の17時からの1時間番組「南の風~奄美編」は引き続き「追悼」についての様々をお伝えします。(本土と奄美諸島の生死に関する文化の違いが色濃く出るところでもあります)



番組内での音源は2017年8月5日に今は無くなりましたが、一番街商店街の南端にあった「琉球ワールド:2階で開催された月1回の奄美のライブでの築地俊造さんの生音源です。
当時大橋愛由等さんがコーディナイト、FMわぃわぃがステージの音響を担当しておりました。

◆ここからの文章は大橋愛由等さんの書き下ろしです。
5月の「南の風」の番組は、4月14日に逝去したウタシャの築地俊造さん(1934-2017)の特集を組みました。享年82歳。まちがいなく奄美を代表するウタシャ(唄者)のひとりでした。
まず築地俊造さんのひととなりを紹介しましょう。それは、〈奄美のシマウタの魅力を全国的に発信したウタシャ〉なのです。

築地さんの名声が一躍全国的になったのは、「まんこい節」を歌って「第2回日本民謡大賞全国大会」(1979年)で優勝したことです。審査委員全員の満場一致で決まったと聴きます。奄美のシマウタの素晴らしさが、全国大会のレベルで証明された歴史的瞬間でした。(以後、奄美から全国の民謡大会にチャレンジして優勝したウタシャが輩出しています。奄美の芸能の裾野の広さ、人材の潤沢さが、築地さん以降も、証明されています)

築地さの魅力はウタシャとしての卓越さばかりではなく、ウタを通じて、奄美の心を聴く人の心に訴えつづけたこともあげておきましょう。

番組は、2007年8月5日、神戸市長田区にかつてあった「琉球ワールド」のステージで、奄美から招聘した築地俊造さんのライブの記録を紹介しています(JR神戸線・新長田駅の南に「琉球ワールド」という大きな沖縄物産店がありました。店内に舞台が併設されていて、月に一回わたしが奄美シマウタのウタシャを呼んで歌っていただくという企画をたてていたのです)。

ライブの第一部を放送しました。舞台は奄美のシマウタは、歌う演者(最近はその演者が三線を弾くことが多くなっている)と「ハヤシ」を担当する演者が〈対〉になって、シマウタの世界を作っていきます。しかし舞台の上には、築地さんひとり。
「ハヤシ」を担当するひとは、いません。そこで築地さん、舞台の上から語りかけます。「ハヤシをするひと、舞台の上にあがってきてください。シマウタは遠慮しちゃだめですよ」。
すると一曲ごとに名乗りあげるウタシャが登場するのです(東京からこの日の舞台のためにわざわざ神戸に来たひともいます)。三線を弾きながら築地さんはハヤシの演者に語りかけます。
「出身は?」。するとハヤシ方は出身地を告げます。奄美は文化的同一性が高い地域なので、初対面のウタシャ同士でも打ち合わせなしに歌い合うことができます(これは同じ民謡ジャンルであるスペインのフラメンコも同じ)。
でもシマ(集落)によってウタ(歌詞や“節まげ”といわれる節回しなど)が違うので、その差異を敏感にウタに反映させるのです。

築地さんの魅力が満載した番組となっています。

(文責・「南の風」担当 大橋愛由等)

「長田今昔ものがたり」第48話

第48話 皇女和宮像を辿って 2017年6月10日放送

第14代将軍徳川家茂にお嫁入りした和宮内親王の「銅像」のお話です。なんとこの「銅像」5体つくられた内、3体が神戸にあると言われています。明治天皇のおばさんにあたる皇女和宮です。昭和になり時代が落ち着いたころ、「やまとなでしこ」の模範として、元兵庫県会議員の中村直吉さん(兵庫で米穀商)が、東京に2体を、墓所の増上寺と日本女性学習財団に寄進します。地元神戸の女学校にも3体寄進されたのです。戦時中の金属供出の賛否論もありましたが対象にはなりませんでした。神戸にある1体は、持ち主が像を溶かし,銅を処分しようとしたが、腹痛になり溶かすのをやめ、その後丁重に扱い、かたくなに公開もしない話も残っています。


48話 皇女和宮さまの銅像

本日のワンコイン番組にキッズラジオのみなさんが参加!

6月10日の第2土曜日のワンコイン番組に13時半から14時までの「YYキッズラジオ」のパーソナリティ達がワンコインをにぎって参加してくれました~~


みなさんはキッズの番組を聞いたことがありますか??
なかなか鋭い意見が飛び出します。
神戸の震災のことを考えれば、20年間夢の時間!あっというまにこの小学生たちの生きる時代がやってきます。(今の小学校の先生たちは震災を知らない世代が半分に近づいています)
彼女彼らが住みたい、愛したい、ここで生き続けたいと考えるまちづくりの「今」を創るのは大人たちの責任。
そのために出会いの場をつくり、意見を交換し、正しい情報を精査して考える頭を練り上げていかなくてはなりません。ぜひ一度FMわぃわぃがどんなことをしているのか覗いてくださいませんか?
来週の17日土曜日も12時からのワンコイン番組でお待ちしています。
また14時~16時予定でFMわぃわぃの総会がございます。
オブザーバーとしての参加、見学者としての参加も可能です。
質問ご意見を伺う時間も設けております。ぜひのお越しをお待ちしています、

「長田今昔ものがたり」第47話

第47話 学校教育 2017年6月3日放送

産業化が西神戸で急速に進んだお話をしています。1868年には、兵庫の豪商が「明親館」を建てています。東尻池でも1871年に宝満寺で寺子屋がはじまっています。読書・算術・謡などを教わっていました。長田区で一番古い学校は真陽小学校で、今年で開校130周年、真野小学校も100年の歴史です。1873年くらいの他校の科目をみますと、万国の地理や歴史、算数、習字、作文、問答、体操などがありました。いまも、長田中学の生徒さんに住民がパソコンを習い、お返しに、郷土の話をしています。いくつになっても勉強は大事ですね。


第47話 わだかんの祖父の修業証書

第11回 ラジオママネット〜サタデーカフェテラス

今回は、フローラルクリエーター協会 認定講師 蒔野和歌子さんをお迎えしました。お子さんを中心に、フラワーアレンジメントの教室を運営されています。

講師になられたきっかけや、教室を運営されている思いをお聞かせ下さいました。また、お花屋さんでも働かれており、お仕事と家庭を両立するために心がけてらっしゃることもお話しいただきました。

お花のアレンジメントも子育ても共通する点は、その子の良いところを見つけて個性を生かす事です〜〜とのお話が心に残りました。

サタデーカフェテラスは、毎回素敵なゲストをお迎えしてお届けしています。
また、来月もどうぞお楽しみに!

5月のママトーーク、テーマは「病気との付き合い方」です。

膠原病(混合性結合組織病)の経過観察中でステロイド(プレドニン)を毎日服用して再燃を抑えているメンバーがいます。また、3歳から13年間、アトピー性皮膚炎の治療にステロイドの飲み薬と塗り薬を続け、使用を止めた途端に、リバウンドによる薬の副作用で、皮膚炎という薬害に辛い思春期の経験をしたメンバーがいます。今月は、それらの生々しい体験談を共有しました。

お医者様に言われるがままの治療方針に委ねるしかないと思いがちなわたしたち。発病を未然に防ぐために食を見直す大切さ。「選食力(せんしょくりょく)」という言葉にも出会いました。親子で身につけていきたい知識の一つです。

これからも、食育の実践編や自然療法について、ママトーークで、ご紹介していく予定です。

6/2(金)まで13:30-14:00に再放送されます。FMYYのwebサイトでは、いつでも好きなときにお聴きいただけます。

神戸市長田区から世界の言語で放送しています。