今月の「南の風~奄美編」は〈2017年奄美ふゆ旅〉の話のつづきです。

「南の風~奄美編」3月18日土曜日5時~6時
2017年3月の放送今月の番組特集は〈2017年奄美ふゆ旅〉の話のつづきです。


毎年冬に旅している奄美群島(鹿児島の南、沖縄の北)。
いつも4日間の旅程ですが、一日ごとに違う島をめぐるというあわただしさ。
前回まず最初に訪れた沖永良部島のことをしゃべりました(22年間奄美に通っていますがはじめて実見する民俗祭祀「墓正月」についてを中心に語ったのです)。
今回は徳之島のことを語ります。
徳之島といえば、泉重千代さんや本郷かまとさんといった世界最高齢の人たちを輩出した長寿の島。
かつ、2008~12年の市区町村別の合計特殊出生率で、徳之島の三町(徳之島町、天城町、伊仙町)が全国ランキングで10位の中に入るという子宝に恵まれた島なのです(伊仙町が全国第一位。合計特殊出生率は2.81)。

沖永良部島から徳之島へは、船で移動します。
隣り合った島なのでたった二時間の旅なのですが、いつもこの移動を心から楽しみにしています。
もともと1969年にはじめて沖縄へ旅行した時も神戸・中突堤から船出した経験があり、南に向かう旅は船で移動するものだという第一印象が根づいています。
数年前も飛行機が突然点検することになって欠航となり、鹿児島から船に乗って奄美群島に向かい、船内で知り合った未知の人と酒盛りをしていたこともあります。船の旅は出会いの機会でもあるのです。
後日談ですが、今回わたしが船に乗り込んでいたことを何人かの知人に見られていて、船はいわば奄美群島村の乗り合いバスのような人と人の距離の短さがあります。
さて、徳之島に着くと、写真のように句会を始めます。

わたしは詩と俳句を書いています。
奄美と俳句についてはまたの機会で詳しく述べますが、俳句は島の人たちが、奄美の自然の中で暮らし、季節の移ろいを感受して、それを文芸に表現するのですから、シマンチュの生の息吹がよく表現されていて、わたしには刺激的なのです。句の合評だけではなく、句の背景である島の習俗や歴史についても話し合う機会ともなり、聴いているだけでも楽しいひとときです。
旅の三日目。徳之島から奄美大島に今度は飛行機で移動します。ところが、わたしを島内で先導してくれた人が「島時間」(=ゆったりとこだわりのない時間感覚で行動すること)で動いていたために、飛行機に遅刻。さいわい一日二便あるので、夕方の出発まで、もういちど島内をめぐろうということになり、それでは徳之島町母間(ぼま)集落にあるカトリック教会に行きましょう、ということになったのです。書き始めると、長くなるので番組を聴いてもらいたいのですが、奄美群島のキリスト教信者の人口比は4%。全国平均が1%ですから、4倍の数値となります。しかも奄美大島、徳之島は、プロテスタントよりカトリックの信者が多いという特徴があります。ついでにいうと、わたしが通った西宮市の私立小学校は、コンベンツァル・フランシスコ修道会が運営していまして、たまたま奄美大島を宣教している修道会でもあったので、こうしたカトリック縁でも奄美に親しみを感じていたのです。
さてこのように飛行機に遅刻しても、くじけずに旅を続けます。このくじけないありよう(奄美大島では「ストゴレ(スットゴレ)精神」といいます)こそが、シマンチュの本質の心意気のひとつでもあるのです。

3月11日土曜日ワンコイン番組で南相馬臨時災害エフエムひばりFMの声を届けました。

2011年9月に福島県、宮城県、そして岩手県の臨時災害FMを訪問しました。その時の新神戸から新幹線で福島まで行き、そこからバスで南相馬市役所まで行ったときの写真で、当時を振り返りました。
あの時から6年!!これからが地域のための地域の人々による地域のラジオ局が必要とされます
しかしながら当時訪ねた臨時災害FMのほとんどは、運営費の調達ができず閉じられていきました。
「まちを守る」「まちに生き続ける」「まちの未来を創る」ため、なんとしても地域の人同士が声を届けあう「場」としてのコミュニティメディアは必須だと、阪神・淡路大震災から22年、一人一人の声にこだわってきたFMわぃわぃは考えます。
11日の参加者は、右から蔀よりこさん、長田のからはるばる「ワンコイン番組」出演のためやってきた新体制で理事になった橋爪明日香さんと太郎ちゃん。そして今ちゃんこと今井正さんと司会進行はFMYY金千秋。

ミキサーはcrewの高松純一さん、そしてもう一人の参加者上澤寛文さん。

この日から新しいミキサーに交換しました。(しかも新品です!!)朝から高松さんと番組終わりからは上澤さんも参加して機材チェックや音声のチェックなどなど対応してくれました。
**みなさん音はクリアになりましたでしょうか???
タイでお聴きの江崎さんからもちゃんと聞こえてますよ~~~京都でお聴きの松浦さんからもご連絡のメールをいただきました。
ありがとうございます。これから10年選手のパソコンたちも順次新しくして行かなくてはなりません。みんなのメディア!まずは会員になってこの「場」を繋いで行きましょう~~
入会⇔https://tcc117.jp/fmyy/nyukai/

「長田今昔ものがたり」第35話

第35話 武庫離宮の傘亭(閑話休題) 2017年3月11日放送

須磨離宮公園の前身は、「武庫離宮」、1914年に建てられ天皇家の別荘であった。あずまや「傘亭」は戦災で焼けてしまい、柱だけが残っていた。その後、傘亭復元実行委員会が設けられ、文献資料に基づいて「平成の復元」が行われた。傘亭のある月見台エリアは、平安時代の歌人在原行平(ありはらなりひら)が月見をしたとされ、今も名月を楽しむ人が多い。須磨離宮公園では、園路などが改修され、樹林にも手が入り、月見の松も植えられている。市民が歴史を感じ、自然を楽しめる絶好のスポットとなっている。


第35話 傘亭(井上氏の図面と完成写真)

「長田今昔ものがたり」第34話

第34話 明治維新前夜の村々 2017年3月4日放送

江戸時代後半、人口増に伴い、新田の開発が奨励された。1833年、東尻池村の末正さんは大阪の吉田さんと今の和田山通のあたりで、甲子園球場7~8個分(68石)の新田を開発。いまも「吉田町」という名前が残るし、1894年にはカネボウがあたりに紡績工場をつくることになる。自立した住民がいたことがわかる。西尻池でも庄屋の藻川さんの活躍の記録もある。明治維新のあと、前の領主の鈴木家に以前に貸したお金を堂々と取り立てている。高福寺で寺子屋を開き、漢文を教えた人でもある。寺子屋は東尻池(宝満寺)にもあり、これが1873年には「真野小学校」となってゆく。自立住民のおかげでもある。


34話 西尻池の真野山高福寺

神戸医療生活協同組合~長田・腕塚から始まった誰でもが安心して医療を受けることのできる取り組み

神戸長田で生まれた神戸医療生活協同組合が55周年を迎えます。

その記念の「怒る富士」という前進座の上演が、3月14日(火)、神戸文化ホールであります。

FMYYでは、55周年の特別番組が、3月4日土曜日から13時~13時30分で放送されます。

今回は神戸医療生活協同組合の歴史を板崎聡専務に、現在地域の暮らしの助け合いの輪を全力世推し進めている虹のサポートセンターのお話を川端典子所長に、そしてこの前進座のお話を荒木麻さんのお話いただきました。

長田の腕塚で始まった、医療をすべての人々に平等に!という心ざしで始まった「世直し」といういうべき活動のその様々な軌跡はこれらの本にまとめられています。


21世紀の高齢化と少子化と硬直した人と人の関係、なんとも未来に希望の持ちにくい「差別する、排除する」という力が社会の中でまかり通りそうな予感の中で、戦災からそして住環境を自分たちで改革してきた、またあの阪神・淡路大震災から、その後の被災地と共に、住みやすい住みたい、住み続けたいまちを創るための高き志をもった、長田から生まれた神戸医療生活協同組合の求めるところをお聞きくださいませ。

3月4日土曜日ワンコイン番組~陸前高田からの電話レポート~


2017年3月4日のワンコイン番組。最初に陸前高田臨時災害FMの元パーソナリティ阿部裕美さんに電話中継をしました。


本日の参加者は、今井正さん、宮川清さん、宮川信子さん、朴明子さん、上澤寛文さん。
それぞれに話題を持ち寄りました。今井さんは税金について!宮川(清)さんはその話題に合わせてオリンピックの税金の使われ方、宮川(信)さんは声を上げていくことの大切さ、朴明子さんはコリアンにとって、3月は3・1(独立運動)の韓国のジャンヌダーク柳寛順(ユ・グアンスン)いろんな語りがありました。


この東日本大震災で非常に大きな役目を果たした臨時災害FM!その中のひとつです。阿部さんは、そこで3年半にわたってパーソナリティを務め、現在は筑前高田の市街地のかさ上げされた高台に2棟建つ復興住宅の1階の市が開設した交流スペースで社会福祉協議会の一員として担当されています。かさ上げされたその土地の下には地域の人々にとって、2011年以前の自分たちの町があり、自分たちの家がある。。。。ということでした。2015年に公開されたドキュメンタリー映画「波のした、土のうえ」を思い出しました。

FMYYのスタッフや支援者やいろんな人々が陸前高田を訪れることになりました。被災地との繋がり~~それは単に被災地同志という事だけでなく、未来の世代の住みやすい、住み続けたいまちづくりとはなにか?それを共に考える、知恵のやり取りをする仲間です。こういう仲間が日本中、世界中に増えていくことこそ、この国を強く豊かで美しいものにすると心から信じています。


たかとりコミュニティセンターの中庭では、その仲間の一人、長くFMYYで「チャオ・カック・ヴァン」というベトナム人のための番組を担当していたヴィンさんが朝日放送の取材を受けています。

海を越えてきた仲間たち~~~それはもう私たちの力強い地域の仲間なのです!!壁はいらない!!

神戸市長田区から世界の言語で放送しています。