「わぃわぃ社会部」タグアーカイブ

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いまどきのメディアリテラシー「平野幸夫さんをさんを招いて1」


「フェイクニュースの見分け方」いまどきのメディア・リテラシー(ゲスト編)ゲスト講師:平野幸夫さん(元毎日新聞論説委員、関西学院大学総合政策学部非常勤講師「ジャーナリズム論」進行:稲住衣美(山中ゼミ3年)

11月の「南の風~奄美編」 詩人で哲学者の北岡武司さんをお迎えして

「南の風」11月の番組では、ゲストに詩人で哲学者の北岡武司さんをお迎えいたしました。(今回は「南の風」423回目の放送です)

語っていただいた内容は、キリスト教のこと。もっと詳しくいえばカトリックについてです。
奄美とカトリックは深い関係があります。日本全体でキリスト教信者の人口比は1%ですが、奄美群島は4%だと言われています。ともに数字は小さいのですが、読み方を違えると日本全体と比較して4倍の信者が奄美にいるとも言えます。


「詩人で哲学者である北岡武司氏。番組では二篇の自作詩を朗読」

北岡さんは、ある時、心の悩みにさいなまされ、カトリック教会で洗礼をうけました。
番組ではどうして北岡さんはキリスト教に入信したのか、そしてなぜプロテスタントではなく、カトリックなのかと質問します。プロテスタントとカトリックの違いもあえて質問しました。すると北岡さんは哲学者らしく理路整然と答えてくれました。かつ博覧強記のひとらしく、専門のドイツ哲学ばかりではなく、さまざまなジャンルの文献を引用して、縦横無尽に語ってくれ、約1時間の番組はあっという間に過ぎたのです。

番組では詩人でもある北岡さんに、自作詩を2篇用意してもらい、朗読していただきました。

その作品を以下に紹介しましょう。

これらの作品に共通するのは、〈「有る」もの・「有る」こと〉を、積極的に(実体的に)肯定していこうとする実在肯定の強い意思が反映されているということです。〈「有る」こと〉をただ素朴実在論的に詩作品のなかに記述しているのではなく、〈「有る」もの・「有る」こと〉にいたる屈折や、存在が「成る」過程の苦悶を内包した上での〈有る〉への肯定なのです。
もうひとつ見えてくるのは、〈「有る」もの・「有る」こと〉を強く実体的に認めると同時に、キリスト者として、「神へのゆだね」が表現されているということです(例えば「こぼれて」の中の「おまえを支える力は星や月を産み出し/草や木を羊や牛を 成長させる/おまえもそれにささえられる/身をゆだねておればいい」などに良く現れています)。この作品は、まさに北岡さんの信仰と祈りの結実であると言えるでしょう。

FMわぃわぃはカトリックたかとり教会の施設内にあります。こういう環境でカトリックのことを語るのは、まさに場所柄もぴったりな話題とゲストと言い得るでしょう。

いまどきのメディアリテラシー「北朝鮮ミサイル危機とヘイトスピーチ」


「いまどきのメディアリテラシー」神戸三田キャンパス特設講義「北朝鮮ミサイル危機とヘイトスピーチ」関西学院大学神戸三田キャンパスの山中研究室スタジオでの特設講義。
メディアによる北朝鮮ミサイル危機報道が在日朝鮮人へのヘイトスピーチを誘発する問題を考え、どうすれば攻撃感情を抑制できるかも考えます。司会:金千秋(FMYY)・講義:山中速人・受講生:山中速人ゼミ4回生のみなさん。

YYJournal 長田の視点~9月10月はFMわぃわぃのインドネシア事業~

9月23日と10月28日の第4土曜日2時からのYYJournal長田の視点は、FMわぃわぃの海外事情担当の日比野純一理事を招いて、インドネシアののメラピ山の仲間たちと何を目的にどんな活動をしているのかを聞きました。


10月の「南の風~奄美編」 島尾敏雄を語る会&奄美民謡研究

10月21日17時から18時の「南の風~奄美編」いつものように担当は大橋愛由等さん
今月は前半は、「島尾敏雄を語る会」そして後半は「奄美民謡研究」についての重層なお話の1時間です。

ゲスト紹介
(1)高木敏克氏(小説家。長田区在住)
(2)酒井正子氏(川村学園女子大学名誉教授、奄美歌謡研究者)
(3)清水かおり氏(ウタシャ、太原俊成民謡教室)

◆語りの内容
(1)高木敏克氏(小説家。長田区在住)☆神戸の作家としての島尾敏雄について語ってもらいました。
高木氏は、10月21日(土)に神戸文学館で行われるリレートーク「神戸から 島尾敏雄を問う 文学・思想そして奄美の位相から」のパネラーとして参加するので、トークの内容の一部を番組で紹介してもらいました。島尾敏雄は生涯さまざまな場所にかかわった作家ですが、神戸に実家があり、奄美から復員後、神戸に住み、ここからいくつかの作品を執筆して文壇デビューします。しかし現在、島尾を「神戸の作家」としてとらえる傾向が少ないために、高木氏があらためて島尾作品を読み直すことによって、再評価の試みをしたのです。(10月21日に開催されたリレートークで当日会場に配布しました冊子も添付しておきます)
10月21日(土)神戸文学館で行われたリレートーク「神戸から島尾敏雄を語る 文学・思想そして奄美の位相から」で熱弁を振るう高木敏克氏(右から二人目)
同日島尾敏雄に関するリレートーク当日に配布された資料01
同日島尾敏雄に関するリレートーク当日に配布された資料02


(2)酒井正子氏(川村学園女子大学名誉教授、奄美歌謡研究者)☆奄美歌謡の研究の最前線にたつ立場から歌謡全般のありようについて語ってもらいました。
奄美歌謡の研究者として著作・研究論考も多い酒井正子さん。FMわぃわぃ「南の風」には二回目の出演です。前回はFMわぃわぃの局舎がまだプレハブ造りだった時代。今回は東京から関西のシマウタ大会を見学するために神戸に滞在していたのを、日程を調整してもらって番組に出演していただきました。
酒井さんは、永年、研究のために録音・録画していた貴重な奄美(特に徳之島中心)の歌謡に関する音源、録画を、徳之島伊仙町に寄贈されました。これは素晴らしい行為です。現地で録音・録画したものを、現地に還元する(研究室に閉じ込めてしまわずに)その営為は、研究者としての良心を感じます。わたし(大橋)も20年以上「南の風」の番組のために録音してためている音源を神戸に抱え込むのではなく、いずれ奄美の各島に還元しようと考えていただけに(もちろん酒井さんが蒐めた量とは比較にはできませんが)酒井さんの寄贈の行為には賛意と讃辞を送りたいと思っています。
番組ではFMわぃわぃCDライブラリーとして制作した坂本武広さん(徳之島町山集落出身)の歌声を丁寧に解説してくれました。

(3)清水かおり氏(ウタシャ、太原俊成民謡教室)☆シマウタの師匠である太原俊成さんについて。
添付している写真(左)に映っている男性は太原俊成さん(ヒギャ唄の名手)、女性はカサン唄の女王・上村藤枝さん(いまやこのお二人はお亡くなりになっているので、この写真、かなり貴重です)。お二人がNHKテレビに出演して45周年にあたる時に開いた記念コンサートで撮影したものです。このNHKテレビの番組は日本ではじめて奄美のシマウタが全国的に放映された記念碑的な番組なのです。
奄美大島瀬戸内町出身の清水かおりさんは、太原俊成民謡教室で研鑽をつんでいました。太原さんの周りには、師匠のやさしい人柄にも引き寄せられ、いつも多くのお弟子さんたちが集まり、シマウタが後世につたえるべき大切なことを伝授していこうとする情熱が感じられました。そんな太原さんが2017年9月に逝去されたのは、残念なことです。
NHKテレビ出演45周年記念コンサートで花束を受けるウタシャの太原俊成氏(写真左・ヒギャ唄の名手)、上村藤枝さん(写真右・カサン唄の女王)。いまこの二人はお亡くなりになっているので貴重な写真

いまどきのメディアリテラシー~なぜアメリカは分断したのか~

10月14日土曜日14時半~15時
なぜアメリカは分断したのか「いまどきのメディアリテラシー」


「いまどきのメディアリテラシー」神戸三田キャンパス特設講義
②「なぜアメリカは分断したのか〜それはメディアから始まった」
関西学院大学神戸三田キャンパスの山中研究室スタジオでの特設講義。
司会:金千秋(FMYY)・講義:山中速人・受講生:山中速人ゼミ3回生のみなさん。