「わぃわぃ社会部」タグアーカイブ

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1月の「南の風~奄美編」 今年は明治150年

2018年がスタートしました。今年は明治維新(1868年)からちょうど150年に当たります。そこで「南の風」では、奄美にとってこの150年はいったいどんな時だったのかを、リスナーのみなさんと共に考えていきたいと思っています。

それでは、「奄美専門チャンネル」としての「南の風」、今年初めての番組案内です。


奄美では西郷隆盛が深く受け入れられている。写真の三冊は、いずれも沖永良部島から上梓された「西郷本」。いまでも島の人たちから西郷は敬愛されている。

おはなし/01
まず軽く2017年に奄美で起ったことをおさらいします。去年の奄美は飛躍の一年でした。LCCのバニラエアが、成田空港につづいて関西空港からも就航することになり、奄美への観光客が飛躍的に伸びたのです。やはり交通手段が安くなると劇的な効果が産まれますね。観光産業の利点は、周辺(すその)産業が広いこと、雇用を産み出すという利点があるということです。観光は実際に現地に足を運んでもらい、奄美の魅力に接するということなので、さまざまな効果が期待出来ます。

おはなし/02
ひきつづいて2018年の奄美は希望に満ちています。今年の夏にはユネスコの世界登録自然遺産の対象になることが予想されています。豊かな自然が素敵な奄美なので、多くのひとびとを魅了するでしょう。奄美は「観光資源」が豊かです。これは島のひとたちに深く理解されていることです。しかし観光の産業化が進んで行くと「観光資源」ではなく、「観光施設」が求められます。資源から施設になる過程で、自然破壊や「らしさの喪失と商品化」が進むかもしれません。観光産業が盛んになるにしたがって、いくつか克服すべき問題点も増えるようです。

おはなし/03
今年のNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」は、西郷隆盛を初めて全面にフィーチャリングした内容です。西郷は奄美とも深い関係にあります。約3年間、政治犯として奄美(奄美大島、徳之島、沖永良部島)に遠島(島流し)にあっていたのです。その期間、島のさまざまなひとと交流して、後の西郷のいきざまに少なからぬ影響を与えたといいます。ドラマでどのように西郷と奄美について描かれるのか興味津々です。そして今年は明治150年。奄美にとって、この150年間はどんな150年間だったのかを問うことを、今年の「南の風」の基調テーマのひとつとしたいと思っています。

おはなし/04
毎年一月、わたしは奄美群島を旅します。ちょうど阪神淡路大震災が起った1.17の前後にあたります。私にとって、この時期に奄美たびを続けるのは、鎮魂の意味があるのです(冬の奄美たびは、震災の翌年1996年から、つまりこの「南の風」の番組を始めた時から続けています)。奄美でまたあらたなイノチと出会うのです。1月15日からの四日間、沖永良部島、徳之島、奄美大島の三島を巡ります。今年は、二人の同行者がいます。さてどんな旅になるのか、またこの「南の風」で報告させていただきます。

「だるま森+えりこのデモクラティック・フラワーズ」1.17スペシャル

皆さま こんにちわ!

間も無く1.17阪神淡路大震災から23年が経とうとしています。
3.11東京電力福島第一原発メルトダウンのショックで関東を飛び出し、だるま森の故郷、ここ兵庫県神戸市長田区に移り住んで6年半。ご縁あってエフエムわぃわぃと出会い番組をやらせて頂き、after311の思いを中心に、様々な角度から世の中に対する疑問を発信して参りましたが、この度この方をゲストにお招きし、漸く地元長田に着地できた気がしております。

1.17スペシャル「だるま森+えりこのデモクラティック・フラワーズ」は1月13(土)19:45〜全6回に渡ってお送りします。「大災害と在日コリアン〜兵庫における惨禍のなかの共助と共生」の著者で理学療法士の高 祐二(コ ウイ)さんです。

どうぞお楽しみに〜!!╰(*´︶`*)╯♡❤️m(__)m

いまどきのメディアリテラシー「ニュース女子」から見る2017年の総括

今年2017年の日本のメディアの危うさ!それを2017年1月2日に放送された東京MXの番組「ニュース女子」の沖縄の米軍基地について取り上げた放送に関して、BPO(放送倫理・番組向上機構)の検証委員会が、2月からこの報道(とも言えない取材もしない憶測で語る番組であったが)2017年2月から審議に入り、2017年12月14日「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を発表したということを取り上げ、「メディアは何のために情報配信をするのか」FMわぃわぃ「メディアリテラシー番組として」検証してみました。

「ヘイトスピーチは人間と社会をどう破壊するか~関西学院大学総合政策学部研究会講演会」2017年11月7日、関西学院大学神戸三田キャンパスにて。
辛淑玉さん講演会の記録。
Tokyo MX テレビ「ニュース女子」ヘイト番組による被害の実態から今日の格差社会の下で孤立した人々が生み出す差別やヘイトについて深く論じた貴重な公演記録。企画:関西学院大学山中速人研究室、撮影:中西奈緒、編集:山中速人。
講演中に引用されたyoutube動画は「Free Hugs for Korea-Japan Peace 2011」です。

結論としてハンナ・アーレントの「全体主義の起源」から、日本における全体主義、反対意見の述べにくい黙ってしまう、そして思いもよらない方向に流されていく、あの戦前のような全体主義と闘うため!今声を上げなくてはいかないということに帰結しました。
つまりハンナ・アーレントのいう、「自由に対するもっとも根源的な否定」。メディアを使って、個人攻撃をする、だれが一人を標的にして全体を動かし攻撃性を流布するようなメディアの動きは、まるでナチスや日本やアメリカでも行われ、それを厳重に取り締まる法律ができた「○○狩り」のようなものだと言えます。
今一度、しっかりとこの社会の現状を検証する必要があると感じました。

 

今年最後のYYjournal~長田の視点「災害に対して音楽が出来ること」

毎月第4土曜日14時からの30分(同じ日の夕方18時半から再放送)は「YYJournal~長田の視点」の時間です。
本日のゲストは神戸市立高羽小学校で音楽を教えておられる臼井先生です。
今回はCREWの宮本が涙する「幸せ運べるように」のルーツを求めて、ご出演の運びとなりました。

♪臼井先生(左)♪宮本crew(右)

震災復興に寄り添う音楽の力はどこから生れたのか?
その誕生秘話と力の秘密を解き明かします。

(♪臼井先生が作詞作曲された曲は400曲にも上り、その中の一部をご持参いただきました。)
音楽の力は阪神淡路にとどまらず、その後の大災害における被災地復興でも活躍しています。
更には音楽を通した地域創生をテーマに、震災復興の先頭を走る神戸の未来についてヒントを得ます。

12月の「南の風~奄美編」 2017年の総集篇

「南の風」12月の番組では、2017年の総集篇として番組を構成しました。奄美で今年一年間起こったこと、そして神戸と奄美に関連づけて起こったことなどを語りました。


「特選奄美俳句五選」(選者・大橋愛由等)の一部。奄美で発行されている日刊紙・南海日日新聞で毎月掲載されている「なんかい文芸」の俳句欄から五句を選んで寸評を書いている

★奄美語り1./まず語り始めは、動物の話。今年奄美大島で、二頭のワニが漂着したことで話題になりました。このうち一匹は残念ながら死んでしまったのですが、剥製になって保存されるとか。もう一匹は本土の研究機関に引き取られることが決まりました。どこからこのワニたちがやって来たのか不明ですが、藩政時代にもワニが漂着した記録が残っていることから、南溟からやってきのでしょうね。もうひとつは、猫の話。奄美では野生化した猫(ノネコ)が、アマミノクロウサギを襲うなど、群島の貴重な動物に被害を与えていることから、ノネコ対策が急務なのです。私の住む神戸市東灘区は飼い主のいない猫たちを「地域猫」と称して、避妊手術をうけさせたりすることで、地域と共存していこうというしています。

★奄美語り2./次は俳句の話題です。わたしはすこしばかり俳句をつくることもあって、奄美の日刊紙・南海日日新聞に毎月掲載されている俳句を読んで、そのうち五句を選んで寸評をネットに公開しています(ブログ「島唄まれまれ」)。今年一年間でであった奄美の俳人たちの、奄美の季節みのうつろいと向き合ったその軌跡を、いくつかの作品を通じて紹介しています。俳句は奄美の人たちの生きる息吹がそのまま反映した文芸なのです。

★奄美語り3./三つめの話題は、今年生誕百年を迎えた作家・島尾敏雄についてです。10月21日に神戸文学館で島尾敏雄に関するリレートークを開催したことでもあり、奄美と神戸にとって、この作家はどういった読みができるのか、リスナーのみなさんに、問いかけています。作家というのは、すくなくとも、そこに住んだという事実だけではなく、その土地に刻印した記憶の深さを見出すことができるのです。そして島尾敏雄・ミホ夫婦は、「奄美夫婦ものがたり」をふたりして創作していったひとたちでもあるのです。

★奄美語り4./最後は、去年亡くなった詩人・藤井令一氏のこと。私が代表をつとめる図書出版まろうど社で、「島尾敏雄と奄美」という評論集を上梓したこともあり、この詩人の表現(書き残したもの)の意味を問い続けたいのです。

長田今昔物語~千夜一夜 なんと今週12月2日は73夜です。


★写真は語り手の和田幹司さん(左)と井上勇さん(右)

「長田今昔物語」について~リスナーとしてまた制作支援者からの一言!

「長田に住んで70年……」と、ちょっとレトロな音楽を伴って始まるこの番組は、長田を中心とした西神戸について、太古の昔から現代までのいろんなことを教えてもらえます。日本の歴史や、神戸市の歴史も、それなりに記録されていきます。しかし地域の歴史・庶民の歴史となると、誰かが努力しないと、年を経るうちに闇の中に消えてしまいます。

幸いこの長田には、長田の歴史についての本を何冊も著しておられる、”わだかんさん”がおられます。更に要所で社寺建築に造詣の深い井上勇さんの協力も仰ぎながら、毎回いろんなテーマを選んで語られます。そのテーマは、地名・碑・墓の由来は勿論、会社、人物、等々本当に多岐に渡ります。

例えば、20世紀初めころ、長田で全国の半分近くのマッチを生産していたというのは驚きの話ですし、それがその後の長田の産業の基盤になったという鋭い考察にも感心します。このあたりは、海外での経験も豊富な”わだかんさん”のグローバルな考察のなせる技です。

本だと、続けて読んでいくうちに眠くなってきますが、この放送は思わず引き込まれてフムフムそういうこともあったのか、謎が解けた、などと思いながら、あっという間に15分経ってしまいます。

Webでなら、暇な時に興味のあるテーマを見つけては気軽に聞けます。まずはわいわいのホームページをのぞいてみてください。
https://tcc117.jp/fmyy/category/yylib-nagatakonjaku/

☆彡長田の方なら、長田の街に一層愛着が生まれ、歴史を知ることでさらに明るい明日につながる。
☆彡長田の方でないなら、長田の街を訪れる際の絶好のガイドブック、となること請け合いです。