被災外国人住民のエンパワメント活動①

東日本大震災以降続けている被災地の外国人住民のエンパワメント活動の一環として、去る11月29日に宮城県国際化協会に伺い、ICレコーダー6台と音声データ編集用のパソコン2台を寄贈し、技術支援を行ってきました。

宮城県華人華僑同舟会や南三陸のフィリピン人移住者の方々が、このICレコーダーを使って自らの被災体験や思いを語ったり、地元の方々へインタビューをするなど、地元密着型のラジオ番組作りを行う予定です。

また岩手県国際交流協会にもICレコーダー3台を寄贈しました。盛岡のみならず陸前高田や宮古など沿岸部の外国人住民の方々の活動においても活用される予定です。

寄贈ICレコーダーの購入には「三田市国際交流協会」と「楽しもう英会話」(代表 井上 剛さま)からいただいた寄付金を使わせていただきました。また技術サポートは赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」助成を受けています。

フィリピン人女性たちのコミュニティを支援するため気仙沼へ

宮城県国際化協会を後にし、気仙沼へ向かいました。
気仙沼ではフィリピン人女性たちのコミュニティ「パヤニハン国際友の会」のメンバーが中心となってタガログ語でラジオ番組を制作しています。
(詳しくはコチラ

今回はBGMをつけたり整音したりなど少し高度な編集作業の方法をお伝えしてきました。そして、情報をより伝えやすく、リスナーに聞きやすい番組にするためにいくつかのコーナーを設けるなど、番組制作のコツをFMわぃわぃの他の番組を聞いてもらいながら説明しました。

バヤニハンの主要メンバーであるCさんも「コーナーに分ければいろいろな人が担当できる。コーナーの担当を任せることでメンバーひとりひとりがもっと主体的に関われるようにしていきたい」など今後の活動のアイデアを話してくれました。

陸前高田の災害FM局「陸前高田災害FM」の中国語番組との交流

気仙沼でのミーティングの翌日、さらに北上し陸前高田へ。
林の中にポツンとプレハブが二棟。そのうち一棟が私たちが目指す場所です。


(こんな小さなステッカーが入口に貼ってあるだけのさりげなさ!)

そう、陸前高田災害エフエムです。
ここでは、一年ほど前から中国ご出身のお二人が中国語番組を制作しています。

お二人から「他の外国人住民グループがどのような番組を作っているのか知りたい」「意見交換をしたい」という希望を伺い、エフエムわぃわぃの中国語番組「華声」のメンバーや気仙沼の「バヤニハン・ラジオ」のメンバーをはじめ、宮城や岩手でこれから番組制作を開始するグループをご紹介していくことになりました。

今後、少しずつこのようなつながりが広がっていけばいいなと思います。
みなさん、ありがとうございました!

この活動は赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」の助成を受けて行っています。