「いる?いらん?!医療通訳」が開催されました。

11月17日(土)に2012年度医療通訳等を考えるセミナー「いる?いらん?!医療通訳」が行われました。
大雨の中、61名もの方にご参加をいただきました。

第1部の講演では若宮病院の副院長、田口奈緒さんに医師の視点から外国人診療についてお話しいただきました。在日外国人の母子保健向上をライフワークの一つとしておられ、病院も外国人が多く住む地域にあります。外国人患者を診察する機会も多く、実際のご経験を通して見えてきた外国人医療や医療通訳についての課題について実例を交えながらお話しされました。またカナダで医療通訳に関する調査を行った際、「自分の言葉が通訳される」経験をされ、通訳の重要性を実感したということでした。

第2部のパネルディスカッションでは、まず行政・病院・医療通訳人・利用者・コーディネーターなどそれぞれの立場のパネラーから、システム発足の経緯や現状、良かった点、改善すべき点が報告されました。続いて参加者からの質疑応答がありました。

社会での認知度や費用負担などの課題についてシビアな議論があり、それを解決したいという熱意やいくつかのアイディアが示されました。時間の限りがあり、全ての質問をとり上げることができなかったほど、活発なパネルディスカッションとなりました。