多言語センターFACILは、通訳翻訳をはじめ、外国語ナレーションなどの制作を企画・プロデュースから提供できるNPO法人です。

医療通訳システム構築事業

  • (外国人患者の声)・・・ もしも外国で病院に行ったとき、通訳をしてくれる人がいたなら。
  • (医師・看護師の声)・・・ 外国人患者が病院へ受診に来た際、症状を通訳してくれる人がいたなら。

医療通訳は未だ十分に普及していない、しかし欠かせないサービス

医療通訳は、医療機関が患者との最も大切なコミュニケーションを考えたときに、当然視野に入れなければならない、日本語の理解が不十分な人たちへのサービスであるはずです。 にもかかわらず、それを患者の自己責任と考えられている場合が多く、地域住民でありながら十分な医療サービスが受けられないことが多いのです。

通訳費、交通費など費用をどうやって確保するか

通常の翻訳者を患者が雇うにはあまりにも高額であり、これを誰が負担するのかという問題から、我慢をしてしまう患者もいます。

この状況を改善するために、FACILでは一年ごとの助成金を得ることで、モデル 的に医療通訳者を病院へ派遣するという活動、「兵庫県内の医療通訳システム構 築モデル事業」とともに、医療機関や行政機関に向けて、この存在の大切さを理 解してもらうためのさまざまな活動を続けています。

外国人患者への配慮が医療サービス全体の向上に

日本語の理解の不十分な患者とのコミュニケーションを大切にするということ は、医療現場で忘れてはならない「患者」と「医者」のコミュニケーションを考 えることであり、医療機関に新しい気づきをもたらし、地域住民にも還元される ことも多いのです。

私たちは、医療通訳を考えることで、地域医療の環境がよりよくなることを、多 くの方に発信していきたいと考えています。

医療通訳啓発のために制作した映像作品

この動画「病院に通訳がいたらいいのにな~神戸の女子中学生編~」は、2013年に制作されました。

「医療通訳が必要」と声高に叫んでみても多くの人々にはあまりピンと来ないテーマであることは否めません。

言葉を尽くして訴えることも大事ですが、動画で分かりやすく、スピーディに伝える必要性も感じていました。

さらに、出演しているのは当時中学生だった在日ベトナム人の子どもたち。フィクションとして語られているセリフも、彼女たちが家族に付き添って行った病院で実際に経験した事、思ったことなども盛り込まれています。

少しでも一般の方々に関心を持ってもらえたら、との想いで制作した作品です。

作品の動画はYoutubeでご覧いただけます。

動画掲載ページへ

なお、この作品は東京ビデオフェスティバル2013で、入賞作品に選ばれました!

医療通訳関連の各種冊子の企画編集制作や講座の開催

医療通訳に関連するレポート、冊子の制作・配布を通して、医療通訳のシステムが日本で少しでも普及・整備されるよう活動しています。

医療通訳調査報告書
-兵庫県での医療通訳派遣モデル事業の取り組みから-2015 を製作しました。

通訳者から、医師、看護師、医事課職員、NGOまで・・・。
医療通訳に携わる人たちが医療通訳を実際に運営するためのマニュアル 「医療通訳 派遣のしくみ」を製作しました。

2010年、医療機関の方たちに気軽に利用していただけるハンドブック
「あなたの病院に『外国人』の患者さんが来ました」 をリリースしました。

多言語センターFACILでは言葉のわからない外国人患者が、安心して医療を受けることができるしくみづくりを目指しています。 その実現のために、医療従事者のみなさんに読んでいただけるようハンドブックを制作しました。

外国で病気になった患者さんは不安でいっぱい。 同じように、医師や看護師のみなさんが言葉のわからない患者さんとコミュニケーションをとりながらの診療は、大きな不安を伴います。
このような不安を解消するための医療通訳について実例なども盛り込み、わかりやすく説明したハンドブックです。

2009年度医療通訳研修

「外国人患者接遇セミナー」 ~通訳サービスのある医療機関からの報告~

「一般的に、病院に行って治療を受けるために、なにより大切なのは患者さんと 医師・医療従事者がお互いの話すことを正しく理解することです。 しかし、外国人など、日本語のよく話せない患者さんが治療をうけるとき、 病院はどのように対応すればいいのでしょうか?」
という、根源的な問いかけからスタートしたこのセミナー。

症状の把握、治療方針の説明、各種制度の利用、支払など、多様 な場面での接遇について医療通訳を率先して導入している病院の 医療従事者の方を講師にお招きし、「当院の外国人患者接遇~医療通訳サービスで何が変わったか?」 と題しての講演を行ないました。

2008年度医療通訳研修

パネルディスカッション 「言葉の通じない患者さまが来たら」 ~兵庫県地域医療と外国人患者を考える~
外国人住民への医療サービスを積極的に展開している公立甲賀病院副院長の井田 健先生の基調講演と、 医療機関・医療通訳関係者によるパネルディスカッション。12月21日(土)午後2時~5時 ひょうご国際プラザ 3階 交流ホールB・Cにて。
5年目の2008年は、引き続き県内3つの病院にてモデル事業を実施しました。

参考資料
医療機関向け ガイドライン (PDFファイル: 371KB)
利用者向けチラシ ・・・10言語及びやさしいにほんご対応(PDFファイル: 183KB)

2007年度医療通訳者研修

 「日本語がよくわからなくても、安心して医療サービスを受けられるようにするためにはどうしたらいいのか」
そのことを通訳者だけでなく、医療に関わるいろんな立場のひとたちと一緒に考えるひとつのきっかけとしたい。これが2007年の研修の趣旨です。 先駆的な医療通訳事業を行っている神奈川県において、医療ソーシャルワーカーとして医療通訳に関わる松野勝民さんをお迎えし、医療通訳を利用すると病院や 医療はどうなるか、現場でどんなことが起きているか、問題点は?など、病院の立場からお話していただきました。その他、通訳者の心得、医療通訳者による体験 談の発表をあわせて行いました。

参考資料
参加者募集チラシ(PDFファイル: 191KB)
当日の配布資料(PDFファイル: 205KB)